JR登別駅のバリアフリー化 エレベーター設置へ登別市が調査費 新年度予算案で検討
2018.01.10 09:36 北海道新聞 胆振版
観光客の代わりに大きな荷物を持って階段を上る、ポーターサービスのスタッフ=昨年1月、JR登別駅
【登別】
小笠原春一市長は9日の定例記者会見で、新年度、JR登別駅のエレベーター設置に向けた
調査に入ることを明らかにした。
調査費は1,500万円程度に上る見通しで、新年度当初予算案に関連予算を、計上する方向で検討。
同駅は登別温泉の玄関口で、外国人観光客らの利用が増加する中、観光関係者からバリアフリー化を
求める声が強まっていた。
小笠原市長は昨年11月に示した公共施設整備の優先順位で、同駅を2位に位置づけたとして
「財政が厳しくてもやるべきだと覚悟を決めている」と強調した。
調査、設置工事の主体はJR北海道。
登別市観光経済部によると、同駅はホームの一部が沈下し、エレベーターと接続する陸橋の強度も
調べる必要がある。
同社は昨年12月の市との協議で、市が調査費の半額を負担するのであれば、調査が可能と示した。
調査結果を踏まえ、同社が設置工事の工期、工費などを検討する。
JR北海道は取材に対し「市と打ち合わせをしている段階で、
まだ何も決まっていない」としている。
同駅は函館方面のホームと改札口を往来する際に陸橋の階段を、上り下りする必要があり、
大きな荷物を持つ観光客の負担になっている。
市などは苦肉の策として2016年からスタッフが繁忙期に、乗客の荷物を無料で運ぶ
「ポーターサービス」を実施している。
登別市は12年2月にJR北海道に対しエレベーター設置など駅のバリアフリー化を要望した。
同年10月に同社から市と費用を折半して改修工事を実施する提案を受けたが、負担が高額なため
財源の確保などを長期的に検討するとして保留。
今回市は調査を先行させ、今後も同社との協議を続ける。
(生田憲、今関茉莉)
という事で、JR北海道のエレベーター設置駅一覧、出典:JR北海道HP