読売新聞 北海道版に乗っている記事ですが

 

 

観光列車、中古車両で短距離を

2017.02.14 読売新聞 北海道版

 

以前走っていたフラノエクスプレス

 

道内での観光列車の実現可能性を探る北海道庁の検討会議

(座長・吉見宏北海道大副学長)の最終会合が13日、札幌市内で開かれ、

当面は中古車両を活用した、日帰り可能な短距離ルートでの運行案を提示した。

また季節ごとに最適なルートモデルを確立すべきだとし、

早期運行が可能な酷寒冷地仕様の中古気動車の購入・改造などにかかる

初期費用に1億3000万円を見込んだ。

 

 そのモデルケースとして夏の富良野線「ラベンダールート」

(旭川~富良野~滝川間109・4㎞、所要4時間)を例示。

定員80人で、年間120回運行、料金1人1万5000円で食事などを提供すると、

年間3000万円の黒字になると試算。

沿線9市町への経済効果は年間9000万円に上るという。

 

 事業の実施主体は民間企業や第3セクター、地域協議会など様々な形態の検討が

必要だとする一方、車両の運転・保守整備は、専門人材や施設を持つJR北海道に

委託すべきだと指摘。

資金調達の手段には国や自治体の補助金、寄付金、クラウドファンディングなどを挙げた。

 

 将来的には、新型気動車両の導入や、収益性の高い周遊型・長距離ルートなども

取り入れることも提示している。

吉見座長は「北海道観光のリピーターを増やすには、移動を楽しむ仕組み作りが必要で、

実現できる提案を検討してきた。

まずは中古車両を使った短いルートから始め、

うまくいけば新たな投資につながるだろう」と述べた。