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どこの方言が好きですか? 「関西弁人気」裏付ける結果に

 

2015.07.04 03:30 朝日新聞デジタル

 

 

 

どこの方言が好きですか?

 

最近な、ツレと話しとって、イラッとすることがあんねん。

その子は東京出身なんやけど、やたらとエセ関西弁を使いよる。

もう、きしょいからやめー言うてもな、好きやから、よーやめられんのやて。

よその方言を好きで使う人って、結構おるんかなぁ?

今回は、それでみなさんに聞いてみることにしたんや。

 

 

 東京・新橋にある行きつけの飲み屋の店主は、奈良出身の京都育ち。

だからというわけではないだろうが、その店には関西出身の常連客が多い。

しらふでは共通語を話す彼らも、酔うほどに

本来の大阪弁や京都弁などが顔を出す。

関西弁の影響力は強く、彼らと杯を重ねるうちに「感染」、

つい無意識にまねてしまうこともしばしば。

おかげで私は、すっかり関西弁のとりこになってしまった。

さて、そんな関西弁のパワーを裏付けるかのように、

今回のアンケート結果も、トップの京都弁を、大阪弁が追う展開となった。

 

 京都弁については、

その、ほんわか柔らかい言い回しを魅力としてあげる人が目立った。

「『おおきに』とか『~どす』は、

比類なきすてきな方言だと思います」(栃木、49歳男性)、

「京都弁は、日本の標準語にしても良いと思う」

(新潟、48歳男性)という人も。

「初恋の相手は京都から越してきた子で、

彼女が話す言葉が好きになりました。

今も京都弁を聞くと、彼女を思い出します」(東京、29歳男性)など、

京女の思い出に絡めて、その魅力を語る意見も目立った。

「京都弁を聞くと京都に行きたくなる」(兵庫、33歳女性)など、

同じ関西の人の間でも、その人気は高いようだ。

 

 大阪弁には、親しみを感じている人が多い。

「自分には話せないけど、あこがれも含めて好き。

リズミカルだし、話すだけで親しくなれそう」(東京、44歳女性)。

郷土の言葉への愛情が深いのも、大阪の特徴だ。

「大阪弁はなんでも好き。

いちいち意味なんか言わなくても、ちゃんと伝わる」(大阪、56歳女性)。

「(好きな言い回しは)いっぱいあるがな。

ほんでもな、文章にしにくいのが最大の欠点やねん。

すんまへんなあ」(大阪、75歳男性)。

ただ、その個性の強さ故か、半面において苦手意識を持つ人も多い。

今回大阪弁は、苦手な方言の筆頭にもあがっている。

 

 

 ■きらいな方言、「なし」約半数

 

 3位に入ったのは福岡。

京都弁に負けず、博多弁はかわいいという声も根強い。

「HKT48のメンバーが博多弁をしゃべっているのがかわいくて、

ふざけてまねしてます。

『~やけん』という言い回しが、特に好き」(東京、18歳女性)、

「女の子に『好いとうよ』なんて言われたら、

もうタマランチ会長」(神奈川、54歳男性)などという意見もあり、女

性が使うと“破壊力”を発揮するようだ。

 

 沖縄弁の代名詞のひとつは「なんくるないさ~」。

「何とものどかな響きが印象的」(北海道、55歳男性)、

「その響きが好きで、苦しい時に独り言で言ったりします」

(東京、31歳女性)など、サウンドに魅せられている人は多い。

「なんとかなるさ」の意味だが、

実は「やるべきことをやれば」という前提を含意しているそうだ。

「人事を尽くして天命を待つ」。

そんな心境で言うのが、本来の使い方らしい。

 

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