北海道新聞にのっている記事ですが


北海道新幹線・新函館北斗~東京 1日1往復

「4時間の壁」突破か 航空機利用との分岐点

2014.06.27 07:30 2014.06.27 09:53 更新 北海道新聞



 【函館】2016年3月予定の北海道新幹線開業に合わせて、

新函館北斗~東京間が1日1往復ながら、

地元が念願していた「4時間の壁」を破る可能性が高まってきた。

ただ、新幹線と貨物列車がすれ違う共用走行区間での

全面的な高速走行のめどは立っておらず、

在来線と同じ速度で走らざるを得ない状況が当面続くため、

本物の「新幹線」と呼べる乗り物になるには

まだ時間がかかりそうだ。



 「4時間」は、鉄道を選ぶか航空機を選ぶかの境目とされる。

国土交通省の統計によると、新幹線の所要時間が、約4時間50分の

東京~福岡間は、鉄道と航空機の利用割合が8対92だが、

約3時間50分の東京~広島間は56対44に逆転する。

九州新幹線全線開業に伴い「4時間の壁」が破られた

大阪~鹿児島間は鉄道利用が1割程度から3割に増えた。 


 ただ、3時間台を実現できる便は、奥津軽いまべつ(青森県今別町)と

木古内の両駅を素通りする。本来のスピードである時速260キロで

全線を走れる便は開業3年目から、しかも1日1往復程度にとどまる。 


 協議会では、国交省の担当者が、全線高速化に向けた対策として、



《1》貨物列車とすれ違う時に新幹線を減速するシステム開発

《2》貨物専用新幹線(新幹線に貨物列車を積み込むトレイン・オン・トレイン)の

  導入を説明。

ただ、いずれも実現の時期は不透明だ。

<北海道新聞6月27日朝刊掲載>