今日の読売新聞の
コラム「なぜなに日本語」に
あさっての翌日は?
地域によって違うということが載って
いましたのでその内容を載せます。
=読売新聞のコラム
「なぜなに日本語」の毎回のテーマを、
もっと詳しく解説します=
「あさって」の次の日の呼び方は、
西日本では、「しあさって」、
東日本では「やのあさって」と分かれます。
ところが、同じ東日本でも、
東京では「しあさって」の言い方が使われてきました。
明治の辞書「言海」では、
この東京の「しあさって」を
「誤り呼べり」と注釈を付けています。
「地方別方言語源辞典」
(真田信治、友定賢治編 東京堂出版)は、
西日本(特に上方)から直接の影響を受けた江戸と、
その周辺で江戸を通して間接的に影響を受けた関東との、
取り入れ方の違いであるとしています。
江戸時代、西日本の「しあさって」の言い方が
東日本に伝わってきた際、東京(江戸)では、
「やのあさって」に代わるものとして受け入れ、
「やのあさって」は、その次の日の言い方にずらしました。
一方で、江戸以外の東日本では、
「やのあさって」はそのままで、
新しい言い方の「しあさって」の方を
翌日にずらしたというわけです。
その結果、東京では、あさって→しあさって→やのあさって、
ほかの地域では、あさって→やのあさって→しあさって、
と違った順番になりました。
もっとも、東京の強い情報発信力のもとで、
明明後日(5日後)=しあさって地域が
拡大している可能性はあるでしょう。
こういう生活に密着した言葉が、
別の表現であったり、ずれていたりするのは、
話す当人が意識していないだけに、
思わぬ誤解を引き起こすことがあるかもしれません。
ところで、新聞コラムでは、
「しあさって」を「し(4)あさって」と解釈して、
その次の日を、「ご(5)あさって」と
呼ぶ地域もあると書きました。
同じように、「やのあさって」を「や(8)のあさって」と考え、
次は九つであるところから「ここのさって」の呼び方も、
東北地方の一部にはあるそうです。
(読売新聞 用語幹事・関根健一)
また、飛鳥新社刊
「うちのトコでは2」によりますと
三重県では、
あした→あさって→ささって→しあさって
というそうです。
ちなみに、私が住んでいます、北海道では、
あした→あさって→しあさって→やのあさって
(「やのあさって」は、使わないことが多い)
という言い方になっています。