2014サッカーW杯をテレビ観戦【5】- 07/08 - ~準々決勝~ | 藤坂託実の、世界に幸Ale♪

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いよいよ明日から準決勝です。
寝る間も惜しんだW杯も、もうあと4試合しか残っていないと考えると、とたんに寂しく感じてしまいます。
多くのサッカーファンも同じ寂しさに苛まれると思われる今日この頃です。


そんな準決勝の前に、準々決勝の4試合を振り返ります。


◆ブラジル:2 - 1:コロンビア◆
◆フランス:0 - 1:ドイツ◆
◆オランダ:0 (4 PK 3) 0:コスタリカ◆
◆アルゼンチン:1 - 0:ベルギー◆


確かに熱戦だった。熱戦ではあったが、全体的に少し物足りない感じの準々決勝でした。


やっぱり、前のトーナメント1回戦があまりにも凄すぎる戦いばかりだったので、見る側の期待値が勝手に膨らみ過ぎたのでしょう。
また、勝ち残った選手たちも体力・精神面でものすごく消耗したのは想像に難くありません。
それくらい1回戦は、どれも本当に消耗戦ばかり。まるで準決勝や決勝のような雰囲気でしたから。



そして、オランダ-コスタリカを除く3つの準々決勝に共通しているのが、前半の早い時間に先制点が生まれたこと。これは1回戦とかなり違うところです。

ベスト8にまで勝ち上がってきているので、当然ながら各チームとも素晴らしい守備組織・戦術を持っています。それだけに、このレベルだと早い時間での先制点でかなり試合の趨勢が決まってしまった感じがありました。それも物足りないと感じた理由の1つでしょう。


それでも、リードされた側がどのように状況を打開するか、また早々にリードしたチームがどのように試合をコントロールしていくか。
選手交代や布陣・ポジションの変更の仕方やタイミング、駆け引きなど、サッカーファンにとっては楽しめる要素が満載の試合ばかりだったと思います。もっともそれが、サッカーファンでない人をも魅了できたかどうかは疑問ではありますが。オランダ-コスタリカ戦も含めて、実に玄人好みな準々決勝だと感じました。

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その中でいくつかトピックをあげるならば、まずやはりネイマールの骨折は衝撃的でした。
試合終了間際、コロンビア選手が後ろからジャンプし、落下の際に膝が後ろ向きだったネイマールの背を直撃。結果的に、膝蹴りでネイマールの背骨を骨折させてしまい、ネイマールは全治4週間。今大会は事実上出れなくなったという顛末です。

これがどう作用するかはわかりません。エースの離脱で大幅な戦力ダウンとなるか、それともこれを機に一気にチームが団結して勢いをつけるか。相手が普通のチームならば、後者として団結力を武器に向かって行って勝利をもぎ取るでしょうが、よりによって次の相手は優勝最有力候補のドイツ。勢いだけで勝てる相手ではないだけに(しかも主将のチアゴシウバも出場停止となっていて)、次の準決勝のドイツ戦、ブラジルがどんな作戦を立ててくるかも見ものです。



一方、したたかに手堅くベルギーに勝利したアルゼンチンと、コスタリカの硬~~~い守備に物凄くてこずったオランダが準決勝で対戦。話題になったのが、オランダがPK戦の直前に、PK対策を徹底的にやっておいた第2GKのクルルを投入したというもの。


でもこれって、以前のW杯でもあった覚えがあります。一部の報道がわざわざ物議を醸すことではありません。それも立派な戦術の1つ。
オランダ代表のファン・ハール監督が羨ましいです。ついこないだまで日本の監督だった人は、戦術の引き出しがまるで空っぽでしたもの。ファン・ハールさんには是非ともW杯後は香川真司の潜在能力を再び開花させて頂きたいものです。

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そんなこんなで準決勝は、ブラジル-ドイツ(9日)、オランダ-アルゼンチン(10日)が行われます。
もう、この4ヵ国はどれも世界的強豪。どこが優勝しても全くおかしくない、まさに黄金の組み合わせとなりました。世界のサッカーファン垂涎の試合が最後まで続いていきます。

個人的には、ドイツとアルゼンチンが決勝に勝ち上がって、アルゼンチンが優勝するのでは・・・と思ってますが、自信はありません。本当にどんな結果になるか分かりませんし、だからこそ楽しみです。



盛り上がったこのW杯ブラジル大会も、残すは準決勝2つと3位決定戦、決勝戦の計4試合のみ。
サッカーにさほど興味のない方々も含めて、ぜひともこの残り4試合は多くの人に見て欲しいと願うばかりです。
そしてきっとファンタスティックになるであろうこの4試合を通して、サッカーの魅力や面白さを見出だしてくれることを願っております。