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オリジナル短編小説連載 15回目 



六.研究所内激闘



💗 【 14回目からの続き 】 💗















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オリジナル短編小説連載 15回目



六.研究所内激闘




💮 オリジナル短編小説 🎉




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🚫 許可無く、転載・パクリ禁止 🈲




[アグレッション・デターレント]




著者:jpt♂




【 続き 】



六.研究所内激闘




3階の防衛省隊員は、天井に開いた大きな穴から見えるエイリアンに向かって一斉にレーザーガンを 撃ちまくった。


サイコバリアーが強くなっているせいでエイリアンは3階になかなか入り込めないでいた。


エイリアンの背に付いてる羽根が「バンッ」という音とともに開く。


羽根を開いたエイリアンが大きく開いた穴からスーッと降りてくる。


「バンッ」「バンッ」「バンッ」 エイリアンの羽根が次々と開く。


次々と大きく開いた穴から3階に降りてくる。


3階の防衛省隊員は、エイリアンに向かって一斉にレーザーガンを撃ちまくっている。


エイリアンも撃ち返す。


2階の防衛省隊員も3階の防衛省隊員もエイリアンにレーザーを撃ちまくる。


防衛省隊員・・・「エイリアンのあの羽根は、重力コントロール装置だったのか」


祖父・・・「持って3時間か!!」


祖父・・・「地下4階にバリアーを張れ」


おじいちゃんは口元のマイクに静かに言う。


地下4階が一瞬ゆらりとゆらだ。


祖父・・・「地下に下がるに従ってサイコ・バリアーは強力になってくるのだ。


祖父・・・「エイリアンの目的は、この研究所の司令室を壊滅させ、この研究所の機能を麻痺させることにあるのだろう。


祖父・・・「エイリアンはまっすぐここ5階司令室を目差しているな」


エイリアンの腕がまた床を狙う。


エイリアンの腕から「ボボボ」と言う音と共に太く濃いブルーの光線が発射される。


「ドガーンッ!!」「バッジューッ」


轟音と共にあの超合金の床が溶けていく。


だが強力なサイコ・バリアーはブルーの光線を弾く。


「ボボボボボッ」「ドガーンッ!!」「バッシューッ」


エイリアンは、それぞれ床めがけて太く濃いブルーの光線を発射している。


徐々に床が溶け てくる。


特殊科学特務隊員の里沙が口から泡を吹いて失神した。


精神力がこれ以上耐えられなかったのだ。


その瞬間、一瞬サイコ・バリアーの威力が弱くなった。


その時、「ボボボボボッ」 「ドガーンッ!!」 「パッシューッ!!」


床に大きな穴が開いた。


祈叉・・・「うーっ」


祈叉の顔が苦痛に歪んだ。


残った愛,圭,瞳,れいなの顔にも苦痛が走る。


また1人、れいなががっくりと倒れる。


サイ・・・「警告します、第三シールドが破られました」


サイ・・・「警告します、第三シールドが破られました」


サイは相変わらず冷静に優しい声で繰り返し警告を発する。


祖父・・・「地下5階にバリアーを張れ」


 おじいちゃんは口元のマイクに静かに言う。


地下5階が一瞬ゆらりとゆらぐ。


防衛省隊員は大型特殊レーザーガンを撃ちまくっている。


「ブブブーッ」太い赤い線がエイリアンめがけて飛んいく。


「バシューン」という音とともにエイリアンが吹っ飛ぶ。


だがむくっと起上がり、 防衛省隊員の方に反撃して来る。


「ピカッ」「ピカッ」「ピカッ」とエイリアンの甲から緑の光が発しする。


「バシュッ」「バシュッ」「バシュッ」と壁が緑色の流状となって溶ける。


オペレーター・・・「鬼神さん、10階に非難しましょうか!!」


祖父・・・「もう遅い!!彼女達がもうじき来る!!」


その時、監視カメラに魔女姉妹が写し出された。


祖父・・・「間に合ったか!!」


祖父・・・「間に合ったな!!」


おじいちゃんがつぶやく。


梨華・・・「お・ま・た!!」


梨華が監視カメラに向かってウインクした。


絵里・・・「遅くなってごめんね」


長女の梨華は、おのれの全身のオーラを最高潮に高め、黒魔術の逆五芒星を手早く描いた。


梨華・・・「アダブクラエッサイム」


梨華・・・「喚起」


梨華・・・「出でよ魔獣タイガー」


「ボムッ」という音と共に、梨華の足元に2メートル以上もある体長の虎が、目が黄金色にらんらんと輝やかせて現れた。


続いて絵里も、おのれの全身のオーラを最高潮に高め、黒魔術の逆五芒星を手早く描いた。


絵里・・・「アダブクラエッサイム」


絵里・・・「喚起」


絵里・・・「出でよ魔獣ブラックパンサー」


「ボムッ」


暗黒の地の底から、魔女姉妹に喚起され現れた魔獣2匹。


「ガウゥゥゥーッと地鳴りのようなうなり声が鳴り響いた。」


ぬうっと、監視カメラの前に徳郎が現れる。


徳郎・・・「ただいま戻りました」




七.魔獣vsエイリアン




徳郎・・・「絵里は左側通路に行ってくれ」


徳郎・・・「梨華はここであいつらを殺ってくれ」


徳郎・・・「おれはこっちだ」


絵里・・・「了解!!」


梨華・・・「わかったわ」


絵里が行った通路では防衛省隊員とエイリアンが熾烈な戦いをしていた。


防衛隊員の方はもう手の打ちようも無い状態だった。


防衛省隊員はジリジリッと後退していた。


防衛省隊員は絵里と一緒の魔獣ブラックパンサーを見て全員凍りつく。


絵里・・・「全員私の後ろに下がって下さらない」


絵里が優しく言った。


その言葉で、防衛省隊員は我に帰る。


防衛省隊員・・・「ハッ」


全員一斉に絵里と魔獣ブラックパンサーの後ろに下がる。


防衛省隊員の銃撃がぴたりと止まり、エイリアンの腕から「ボボボボッ」と言う音と共に太く濃いブルーの 光線が発射される。



「ドガーンッ!!」「バッジューッ」


轟音と共にあの超合金の床が溶けていく。


だが強力なサイコバリアーのためブルーの光線が跳ね返される。


「ボボボボボッ」「ドガーンッ!!」「バッシューッ!!」


エイリアンはそれぞれ床めがけて太く濃いブルーの光線を発射している。


しかし床は溶けない。


祈叉・・・「今が勝負の時」


祈叉・・・「あの子たちが、かたずけてくれるまで、持ちこたえればよい」


祈叉の真紅のオーラが高々と上がる。


既に顔には血の気は無く、真っ青になっている。


絵里・・・「行け!!」


その瞬間、魔獣ブラックパンサーの姿はふっと消える。


防衛省隊員はあっと驚く。


魔獣ブラックパンサーは一瞬のうちに6メートル先のエイリアンに襲いかかっていた。


「ガウゥゥゥッ!!」「バッシューッ!!」「グルルルルル」「バッシューッ!!」


魔獣ブラックパンサーの、身も凍るような地鳴りのようなうなり声と物が裂ける音、エイリアンのうなり声等が聞こえる。


エイリアンの戦闘服はぼろぼろになっていた。


エイリアンの一体は首が半分切られ、そこから青い血が「ブシューッ」「ブシューッ」と吹き出ている。


魔獣ブラックパンサーの長く鋭い爪にエイリアンの首がひっかかっている。


首の無いエイリアンは、声も出せずに膝からからがっくり崩れて行った。


エイリアンはみな、見るも無残な姿になっていた。


エイリアンの戦闘服がぼろぼろに引き裂かれ、青い血溜りがそこここに出来ている。


絵里の顔は蒼白となって肩で息をしていた。


黒魔術を操るのには人智を超える気力が必要なのだ。


防衛省隊員・・・「絵里さん、あとは我々にまかして下さい!!」


防衛省隊員のリーダーが言った。


絵里・・・「わかったわ」


絵里・・・ 「戻れ!!ブラックパンサー」


絵里はガックリとそこに膝をついた。


梨華も同様に魔獣タイガーを操って戦っていた。


梨華は、なつみの事を思った。


なつみの側を離れたことを悔やんだ。


なつみの側を離れなければ、今頃なつみと一緒に行動し、 なつみの手助け出来たのに、なつみ一緒にいれなくてごめんねと、なつみに心で詫びた。


魔獣タイガー30分もしないうちにエイリアン共を皆殺しにしてしまった。


梨華・・・「戻れ魔獣タイガー」


梨華・・・「よくやったわ、いい子ね」


絵里の前面に進んだ防衛省隊員は勢いずいた。


「ブブブーッ」 太い赤い線がエイリアンの戦闘服の破れをめがけ 「バシューン」「ジュッ」という音とともにエイリアンが吹っ飛ぶ。


そしてぴくりとも動かなくなった。


防衛省隊員・・・「 やっぞ!!」


「ピカッ」「ピカッ」「ピカッ」とエイリアンの甲から緑の光が発しする。


「バシュッ」「バシュッ」「バシュッ」と壁が緑色の流状となって溶ける。


徳郎・・・「ふざけたまねを!!」


徳郎は太股に括り付けていた49センチメートルもある剣をスッと抜く。


刃がキラリと光った。


徳郎の全身を青く輝くオーラが厚く包んでいる。


徳郎・・・「この剣は鬼神一族に代々受け継がれてきた妖剣だ」


徳郎が受け継いでいる。


徳郎・・・「鬼神流短剣術の奥義をとくと見せてやる!!」


徳郎・・・「秘技真空切り!!」


徳郎・・・「たあーっ!!」


気合一閃 妖剣を振り下ろす。


その瞬間、 真空弾が光速で飛んだ。


「バッシューン!!」という音と共にエイリアンの戦闘服はみごとに肩から脇腹にかけて斜めにざっくりと切られ、その裂け目から青い血液が 「ブシューッ」と血しぶきを上げていた。


グルルルルエイリアンはばったり倒れた。


徳郎・・「たあーっ!!」


徳郎・・「たあーっ!!」


徳郎・・「たあーっ!!」


続けざまに徳郎の妖剣が振り下ろされる。


「バッシューン!!」「バッシューン!!」「バッシューン!!」「グルルルル・・・」


首、腕、足、胴体とばらばらに切り刻まれて胴体から血しぶきを上げている者、重力コントロール装置の両羽根を切断され、羽根の付け根から青い血が吹き出ている者、バタバタとエイリアンが倒れた。


防衛省隊員・・・「おおっ!!」


防衛省隊員から感嘆の声が上がる。


祈叉のバリアーがスッと解かれた。


5階が一瞬ゆらりとゆらいだ。


祈叉をはじめ, 圭, 瞳,れいなが失神したのだ。


ちょうどエイリアンを全滅させた瞬間だった。




【 続く 】














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四.宇宙船発見





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著者:jpt♂






【 続き 】




四.宇宙船発見




なつみ達は、うっそうと茂った密林の中を突き進んでいた。


高倉・・・「この森の中にいる限り、敵に見つかる心配はないでしょう」


高倉・・・「森林の生体エネルギー、密林に住む動物達の生体エネルギーが我々の生体エネルギーを

カモフラージュしてくれるからね」


なつみ・・・「本当?」


裕子・・・「今は何も感じないわ」


高倉・・・「みなさん、ここらで食事にしましょう」


全員ベストのポケットに入っている宇宙食を食べる。


甲斐・・・「この食料は高カロリー、高蛋白質の食料なので少量でも体力は回復しますよ」


小型圧縮ボンベに入った飲料水をベストのポケットから出してスプレー式で水を飲み、ひとごこちついたところで再び前進する。


甲斐がベストの内ポケットから手のひらサイズの磁石らしきものを取り出し、それに付いているアンテナを 引っ張り出し、前方に向け360度ぐるっと回る。


甲斐・・・「こちらの方角ですね!!」


甲斐・・・「この磁石は前方10キロメートルまでの範囲で、 磁場の変化を捕らえる事が出来る特殊な装置で磁場サーチャーと言います」


大橋・・・「やつらの宇宙船が作っている磁場の変化をこの装置でキャッチする事が出来るんですよ」


高倉・・・「ギリギリまで近ずいて様子を見ましょう」


磁場サーチャーの指し示す方向に向かって全員歩き出した。


うっそうと茂った森の中を皆無言のまま前進する。


裕子・・・「前方にいるわよ!!」


なつみ・・・「姉ちゃん、私怖い」


裕子・・・「大丈夫、大丈夫」


そろりそろりと前進する。


前方に1体、10メートル位の間隔で左右に1体ずつ立っている。


吉良・・・「まだ我々は気付かれていないぞ」


みんなうなずいた。


敵エイリアンの後ろには銀色に光り輝く巨大な円形の物体があった。


その物体の上部は緑色の霞のようなガスで覆われている。


吉良・・・「この緑色のガスが監視衛星の高性能カメラにも写らないようにしているのだろう」


高倉・・・「回り込んで出入り口を見つけましょう。」


全員うなずく。


右側に静かに回り込む。


鬼三郎・・・「ちょっと待てなにか変だぞ!!」


鬼三郎・・・「あれを見ろ!!」


鬼三郎・・・「あの宇宙船は3メートル位浮いてるぞ!!」


なつみの父、鬼三郎が小声でそして驚いた風に言った。


智恵・・・「まあ!!ほんとだわ!!」


宇宙船は3メートルの高さで浮いていた。


大橋・・・「おおっ!!」


なつみ・・・「えっ、うそー!!ほんと?」


裕子・・・「すごーい」


鬼三郎・・・「見ろ!!」


全員、 指し示した方を見た。


宇宙船の中心部から、 黄金色の光の柱が地面に向かって放出されている。


皆唖然として見ていると、突然その光柱の中からエイリアンがぬっと現れる。


皆、我に帰った。


吉良・・・「あれが出入り口ですね」


高倉・・・「なるほど、やっと見つけたぞ!!」


甲斐・・・「なんとか宇宙船の中に侵入したいですね」


智恵・・・「私の魔術で皆の気配を消すことが出来るわ」


智恵・・・「あとは、見つからないように、あの光の柱まで行く事が出来たら、なんとかなりそう」


高倉・・・「よし、やってみよう」


智恵・・・「皆、私の回りに集まってちょうだい」


智恵・・・「オンバザラダイクオンエコラアラタンノウザイクソワカ!!」


智恵・・・「ムゥン!!白魔術 白魔気消風月」


一瞬、周りの景色がゆらりとゆらいだ。


智恵・・・「全ての気配を消去し、周りの空気と同化するのよ」


智恵・・・「行きましょう」


全員無言のまま足を忍ばせそろりそろりと前進する。


宇宙船のすぐ側まで近ずく。


高倉・・・「まだ気づかれてはいないようだ」


目の前に黄金色に輝く光の柱がある。


なつみは眼を凝らして見るが光の中は見えない。


裕子・・・「光の中には誰もいないわ」


高倉が右手をそっと光の中に入れた。


右手はスッと光の中に入ったが高倉の体にはなんの変化も無い


甲斐・・・「入ってみよう」


皆うなずく。


高倉を先頭に、全員光の中入った。


光の中には、また二つの光柱があり、オレンジ色の光の柱とグリーンの光の柱がそこにある。


裕子・・・「あれっ!!」


裕子・・・「光の柱に光の矢印が浮き上がってみえるわ」


なつみ・・・「えっ!!」


なつみ・・・「うっそー、ほんとー!!」


なつみ・・・「ほんとだー」


オレンジ色の光の柱にはブルーの小さな上向きの矢印が目の高さに浮き出て見える。


グリーン色の光の柱には、レッドのちいさな下向きの矢印が目の高さに浮き出て見える。


鬼三郎・・・「虎穴に入らずんば虎子を得ずだ。 入ってみよう」


皆うなずく。


智恵・・・「行ってみましょう」


智恵がまずオレンジ色の光の中に消えた。


鬼三郎・・・「なんと、恐れを知らないお母さんなんだ!!行くぞ!!」


あわてて智恵の後を追う。


それに続いて全員急いでオレンジ色の光の中に入る。


なつみ・・・「うわー、光りの部屋だね」


光の壁に小さく光る、銀色に輝く光のボタンが1つのボタン、2つのボタン、3つのボタンと立てに並んで光輝いている。


高倉・・・「きっとこの光の部屋は上行き専用のエレベーターなんだろう」


 高倉・・・「1階を押してみよう」


高倉は1のボタンに触った。




【 続く 】













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🎉 オリジナル短編小説連載 【 アグレッション・デターレント 】 🎉 13回目 🎊




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二.研究所防衛





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【 続き 】




二.研究所防衛




【研究所内部】


おじいちゃんは地下5階の特殊超心理科学研究室フロアーの司令室のソファーに座って瞑想している。


祖父は裕子の目を借りて、なつみ達の戦闘を見ていた。


なつみの重力場は、人間なら瞬時に圧死させてしまう威力がある。


祖父・・・「手強いな」


祈又もまた、同じ司令室の中央で、頭にヘルメットをつけて椅子に座って、頭に付けたヘルメットには天井から垂れ下がった、たくさんのコードがくっついている。


祈叉の周りを圭,愛,瞳,里沙,れいな,さゆみ,愛佳が取り囲んで、それぞれリラックスした感じで椅子に座っていた。


頭にはそれぞれコードのたくさん付いたヘルメットを付けている。


祈叉・・・「あなたたちのパワーを実戦でためす時が、ついに来たわね」


 圭・・・「はい、パワーを実戦でためしたくてうずうずしています」


愛,瞳,里沙,れいなもうなずいた。


祈又・・・「あなたたちのこれまでの苦しい訓練の成果を存分に見せてあげなさい」


祈又・・・「研究所のサイコパワー集積装置で、あなたたちのパワーを電子的に収集し、それを電子的に増幅し、増幅されたエネルギーで、この研究所全体にサイコ・バリアーを張るのよ」


祖父・・・「よし、もうそろそろ敵はこちらに照準を合わせて来るころだな」


オペレーター5名が計器類やモニター画面を監視している。


警備の防衛省隊員6名が緊張した面持ちで大型レーザーガンを腰に構えている。


警備班長・・・「研究所の各階、各通路には、外からの侵入者をモニターが捕らえた場合、モニターに取り付けられているレーザーガンが、サイ制御で自動的に撃つようになっている」


警備班長・・・「通常、日中はレベル3の防御システムが作動している」


警備班長・・・「レベル3は、侵入者に対してそこに止まるように警告だけ行うものである」


警備班長・・・「あとはそれぞれの階を警備している警備員にまかせている」


警備班長・・・「夜間は通常、レベル2の防御システムが作動している」


警備班長・・・「レベル2は、侵入者に対してそこに止まるように警告し、動いた場合はサイの制御で腕や 足など、致命傷にならないように撃つようになっている」


警備班長・・・「レベル1の防御システムは、侵入者を見つけ次第、 自動的に射殺するものである」


警備班長は部下に説明する。


警備班長・・・「サイの防御システムを破って進入してくる敵は、見つけ次第射殺せよ」


祖父・・・「地下1階から4階にいる所員に避難命令をだせ」


オペレーターの三輪に言った。


三輪・・・「はいっ」


コンソールのマイクに向かってサイに指令を出す。


三輪・・・「指令、地下1階から4階の警備員を除く全所員は地下10階に非難!!」


サイ・・・「地下1階から4階の警備員を除く全所員は地下10階に非難して下さい」


サイの優しい声が全フロアーに繰り返し響いた。


祖父・・・「もう来るぞ!!」


祖父・・・「鈴木所長と佐伯は地下10階の特別司令室に着いたかな」


三輪・・・「はいっ」


みゆき・・・「所長も副所長もスタンバイ完了しましたわ」


祖父・・・「警備員には大型特殊レーザーガンを持たせたかな」


おじいちゃんは聞いた。


水城・・・「はいっ」


水城・・・「全員に携帯させました」


祖父・・・「私の特殊能力はテレパシーと予知能力だからな」


祖父・・・「始めるぞ」


祖父・・・「研究所全体にバリアーを張れ」


おじいちゃんは口元のマイクに静かに言った。


マイクの指示は椅子に座ってくつろいでいる祈叉のヘッドホンに伝わった。


祈又は静かに目をつむる。


周りの愛、瞳 、里沙、れいな、さゆみ、愛、圭も、全員静かに目をつむった。


部屋の計器類が騒がしく動き始めた。


灯台とその下の岩壁全体が一瞬ゆらりとゆらいだ。


サイコ・バリアーが研究所全体を包んでいる。


祖父・・・「警備員に全員アイスコープをセットするよう指示しろ」


三輪・・・「指令、警備員は全員アイスコープをセット!!」


三輪がサイに言った。


サイ・・・「警備員は全員アイスコープをセットして下さい」


サイの優しい声が全フロアーに繰り返し響いた。


全警備員はそれぞれの場所でアイスコープをセットする。


「カチッ」「カチッ」「カチッ」という音が鳴り響く。


それぞれ身を低くし壁に背を付け、どこから現れても対処出来るよう、体制を整えた。


「ビィーン」「ビィーン」「ビィーン」という音とともに青白い光が現れた。


サイコ・バリアーを破って2階にエイリアンが現れた。


サイ・・・「2階A3通路に侵入者5体」


サイ・・・「2階通路に侵入者5体」


サイ・・・「2階資材室に侵入者5体」



次々とサイが警告を繰り返す。




三.研究所危うし




祖父・・・「防御システムレベル1を作動せよ」


三好・・・「作動しました!!」


司令室の、いくつものモニターにエイリアンが映る。


通路に取り付けられた監視カメラ一体型レーザーガンが、サイの制御で自動的に火を吹いた。


「ビィーッ」「ビィーッ」


赤い光の線がエイリアンめがけて飛ぶ。


「ビィーッ」「ビィーッ」「ビィーッ」


赤い光の線が雨のようにエイリアンに注がれる。


レーザー光線はエイリアンを確実に捕らえている。


「バシューッ 」「バシューッ」「バシューッ」


しかし、エイリアンにダーメージはない。


2階を警備している防衛省隊員が、エイリアンに向かって走る。


アイスコープを通して見えるエイリアンの姿に、大型特殊レーザーガンをかまえ引き金を引く。


「ブブブーッ」


太い線がエイリアンめがけて飛ぶ。


「バシューン」という音とともにエイリアンが吹っ飛んだ。


だが、エイリアンはむくっと起上がり、 防衛省隊員の方に腕を上げた。


手の甲を突き破るようにして「シュッ」と銀色に光輝く金属筒のようなものが出る。


「ピカッ」とエイリアンの甲から緑の光が飛ぶ。


撃った防衛省隊員は一瞬身を壁に隠すのが遅れた。


「うわー」と防衛省隊員は悲鳴を上げた。


防衛省隊員の身体が緑色に包まれた瞬間バタリと倒れた。


防衛省隊員の顔面から左肩にかけて無くなってる。


防衛省隊員・・・「くそーっ」


壁に身を隠した防衛省隊員は叫ぶ。


防衛省隊員・・・「撃って撃って撃ちまくれー」


皆狂った様に大型レーザーガンを撃ちまくった。


地下2階で壮絶な戦いが繰り広げられているのを、地下10階の特別司令室で所長と佐伯はモニター画面で見ていた。


佐伯・・・「くそーっ!!」


佐伯・・・「我々の武器では、跳ね飛ばす事しか出来ないのか!!」


佐伯は歯ぎしりしながら叫ぶ。


佐伯・・・「いったいどうしたらいいんだ」


佐伯・・・「打つ手無しか」


佐伯・・・「現地に行っている鬼神一族を呼び戻しましょうか」


佐伯は所長に言った。


所長・・・「まて!!」


所長は腕をくんだまま、じっとモニター画面をにらむ。


地下5階の司令室ではおじいちゃんがモニター画面をにらんでいた。


山城・・・「くそっ!!」


山城・・・「大型レーザーガンも通用しないのか!!」


形勢は悪く、徐々に防衛省隊員は後退し待避し始め、エイリアンはまるでゾンビのように、倒されても、吹っ飛ばされても起上がり、攻撃して来る。


祖父・・・「地下3階にバリアーを張れ」


おじいちゃんは口元のマイクに静かに言う。


地下3階が一瞬ゆらりとゆらぐ。


エイリアンの腕が床を狙う。


エイリアンの腕から「ボボボ」と言う音と共に太く濃いブルーの光線が発射された。


「ドガーンッ」「バッジューッ」


轟音と共に、あの超合金の床が溶け、大きな穴が開いた。


「ボボボボボッ」「ドガーンッ」「バッシューッ」


エイリアンはそれぞれ床めかけて太く濃い ブルーの光線を発射する。


サイ・・・「警告します、第二シールドが破られました」


サイ・・・「警告します、第二シールドが破られました」


サイは相変わらず冷静に優しい声で繰り返し警告を発していた。


祈叉の周りを取り囲んだ愛,圭,瞳,里沙,れいな,さゆみの額にそれぞれ汗がにじんでいる。


祖父・・・「地下3階の警備員に発令、穴から入り込まれないように応戦せよと」


おじいちゃんがオペレーターの三輪に言う。


三輪・・・「地下3階の警備員は、穴からの侵入を阻止!!」


三輪がマイクに向かって指令を出す。


地下3階の警備員は、天井に開いた大きな穴から見えるエイリアンに向かって一斉にレーザーガンを撃ちまくる。


「ブブブーッ」 太い赤いたくさんの線がエイリアンめがけて飛んで行く。


「バシューン」という音とともにエイリアンが吹っ飛ぶ。


だがすぐ起きて穴から入り込もうとする。


サイコバリアーが強くなっているせいか、エイリアンが跳ね返された。




【 続く 】















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【 続き 】



【 第六章 死闘 】



一.朝


なつみと裕子は鳥の鳴く声で目覚めた。


うっそうとした森の中に朝の光りが差し込んでいた。


高倉・・・「おはよう」


高倉・・・「よく眠れたかい」


なつみ・・・「はい」


なつみ・・・「おはようございます」


大橋・・・「さあ、みんな起きたところで朝食にしようか」


甲斐が全員に宇宙食を配る。


大橋・・・「今日は忙しい一日になりそうだ」


大橋・・・「腹が減っては戦が出来ないってね」


なつみと裕子はうんざりという顔をする。


なつみと裕子はまずそうに食べた。


味は美味しいのだが、やはりちゃんとした食事がしたいと思っている。


智恵・・・「もう魔力が解け、あちらさんにみつかるころね」


吉良・・・「そうしたら、 大挙してやつらがやって来るだろうな」


裕子・・・「脅かさないでよ!!」


裕子は吉良をにらむ。


吉良は首をすくめてにやっと笑う。


吉良・・・「やつらを殺れる武器があるといいんだけど」


裕子聞こえるか!!と裕子の頭の中で声がする。


裕子・・・「誰!!」


みんなギョッとして裕子を見る。


裕子聞こえるか、おじいちゃんだよ。と裕子の頭の中に響く。


裕子・・・「ああ、おじいちゃん」


鬼三郎・・・「おじいちゃんからか」


鬼三郎・・・「なんて言って来た」


こちらの戦闘体勢は整ったとお父さんに伝えなさい。いいね。と裕子の頭の中に響く。


裕子・・・「あっちの戦闘体勢は整ったって」


智恵・・・「そろそろ私の魔術が解けてるころだわね」


裕子・・・「何かいやな感じがしてきたわ」


裕子・・・「あっだんだん強く感じるわ」


裕子・・・「来た!!」


高倉・・・「全員アイスコープをセットしろ」


高倉は叫び、「カチッ」と左目にセットする。


全員高倉に従う。


「カチッ」「カチッ」「カチッ」


ビィーンという音と共に青白い光の柱が正面、左、右と現れる。


青白い光の柱がスッと消える。


あの忌まわしい、吐き気をもよおすようなエイリアンの姿が見えた。


背筋がゾクッとし、ザワーッと身体に鳥肌が立つ。


蒼白い光の柱が現れた位置にそれぞれ3体づつ立っていた。


エイリアンがそれぞれサッと腕を水平に上げ、 なつみ達の方に向ける。


手の甲を突き破るようにして「シュッ」と銀色に光輝く金属筒のようなものが出た。


エイリアンのいた風景がゆらりとゆらいぐ。


智恵・・・「ムンッ」


周りの景色がゆらりとゆらぐ。


エイリアンの甲から「ピカッ」、光が発する。


つづけざまに「ピカッ」「ピカッ」と輝く。


「バリッ、バリッ、バリッ、バッ、バッ、バッ」と耳をつんざくような音がして、なつみ達の周りが明るく光り輝いた。


智恵の能力最大のバリアーが裕子達をエイリアンの光線から守った。


智恵・・・「ムン、ムッ、ムッ、ムッ、ムッ、 ムーッ」

 智恵の顔はみるみる蒼白くなって行く。


きらきらと智恵のひたいに汗がにじむ。


鬼三郎・・・「なつみ、この周りに重力場を作れ!!」


鬼三郎が叫ぶ。


なつみは念を集中させた。


エイリアンの動きが急ににぶくなり腕はゆっくり下がる。


エイリアンはスローモーションのように動く。


エイリアンの体が地面にめり込んでいった。


鬼三郎・・・「カッ」「カッ」「カッ、カッ、カッ、カッ、カーッ」 鬼三郎の口から鋭い気合が連射される。


鬼三郎の気がブースターで増幅され「ピッ」「ピッ」「ピッ、ピッ、ピッ」と光速で飛ぶ。 


「ドガッ」「ドガッ」「ドガッ」「ドガガガガーン」という音と共に火花が散り、エイリアンはぼろぼろになって吹き飛んだ。


しかし、エイリアンはしぶとく生きていた。


のろのろと起き上がろうとしている。


高倉・・・「おっ!!」


高倉・・・「見ろ!!」


吉良・・・「やつの服が破れてるぞ!!」


高倉・・・「破れている所を狙ってレーザーガンを撃て!!」


高倉・・・「打てー!!」


エイリアンの戦闘服は青い血で血まみれになっていた。


「ビィーッ」「ビィーッ」「ビィーッ」


赤い光の線がエイリアンめがけて飛んだ。


「バシューッ」「ジューッ」という音と共に、レーザーガンで撃たれたエイリアンが下半身地面に 埋まったまま上半身だけ後ろにもんどりうって倒れた。


大橋・・・「やったぞ!!」


「ビィーッ」「ビィーッ」「ビィーッ」


ボディーガード達は狂ったように撃ちまくった。


「バシューッ」「ジューッ」という音と共に、レーザーガンで撃たれたエイリアンがもんどりうって倒れた。


「カチッ」「ピッ」「カチッ」「ピッ」


吉良・・・「しまった!!」


吉良・・・「弾切れだ!!」


大橋・・・「こっちもだ!!」


吉良・・・「くそ!!」


 高倉、吉良、 大橋、甲斐はそれぞれすばやく、馴れた手つきでレーザーガンから空になった燃料棒を抜き、 ベストの胸ポケットから予備の燃料棒を取り出し、レーザーガンにセットする。


智恵・・・「ウゥーッ」


智恵が疲労こんぱいして膝からその場に崩れ落ちた。


周りの景色がゆらりとゆらいぐ。


なつみ・・・「もうだめっ!!」 


エイリアン達のいる景色が一瞬ゆらいだ。


重力場が消え、エイリアンの動きがすばやくなった。


残るエイリアンは1体だけ。


エイリアンが腕を上げ、なつみ達に向ける。


裕子・・・「危ない!!」


鬼三郎・・・「カァーッ!!」


鬼三郎の鋭い気合が響く。


エイリアンの腕から光が 「ピカッ」と発せられた。


「ドヴァーン!!」


エイリアンは吹っ飛んだ。


エイリアンの頭、手、足、羽、胴体とばらばらに飛び散った。


エイリアンの青い血液が胴体からビューッと吹き出た。


なつみの目の前がカッと輝いて、全身が燃えるような熱さに包まれた。


なつみ・・・「熱い!!」


なつみ・・・「焼けるよー」


なつみが悲鳴を上げた。


なつみは燃えるような熱さで、気を失った。


「なつみ、大丈夫か」と遠くで呼ぶ声が聞こえる。


「なつみ!!」近くで大声がする。


なつみの意識がだんだんはっきりしてきた。


なつみはハッとて起上がる。


鬼三郎・・・「おお。大丈夫だったようだな」


なつみ・・・「みんなは」


鬼三郎・・・「ああ。みんな無事だ」


鬼三郎・・・「この、超強化戦闘プロテクターが守ってくれたよ」


裕子・・・「なつみが焼け死ぬかと思ったわ」


裕子・・・「無事でよかった」


裕子はなつみの無事な姿を見て、安堵で嬉し涙にくれた。


裕子にとって、なつみは命よりも大事で、大好きな妹なのだ。




【 続く 】












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【アグレッション・デターレント】




著者:jpt♂





【 続き 】




【第五章 マジカルガール】




一.魔女姉妹


徳郎・・・「ふむ」


徳郎・・・「こっちか」


徳郎は歩きだす。


徳郎・・・ 「難儀なこっちゃ」


徳郎・・・ 「魔女姉妹がバカンスで、この荒廃したアメリカの、 特に危険なロスに、スリルを求めてやってきているとは。」


徳郎・・・「なんちゅう従姉妹だ」


徳郎が魔女姉妹と言っているのは、黒魔術を操る梨華と絵里姉妹の事である。


魔女姉妹一族は、太古の昔から鬼神一族に仕えており、梨華と絵里姉妹はなつみに危険が及ぶ時、その身を挺してなつみを守るのが使命なのだ。


だが、現代は太平の世、なつみに危険が及ぶような事件はこの先も一生無いと信じて、これまでずっとスリルな遊びを繰り返して来た。


徳郎・・・「夜、女が外出するのは自殺行為を意味するちゅうのに」


徳郎・・・「ロスでは、女が夜出歩いて無事で帰ったやつはいないっちゅうの」


徳郎・・・「女が夜出歩けば、みんな精神的にも肉体的にも陵辱された上に殺されて、ドブ川やごみだめに捨てられるんだぜ」


徳郎・・・「警察もお手上げ状態だちゅうのに」


徳郎・・・「ま、あいつらは心配するだけ無駄か」


徳郎・・・「でも、油断して万が一という事もあるからなー」


徳郎はぶつぶつ独り言を言いながら素早く歩く。


夜は誰一人として出歩くことのない夜のダウンタウンに、美女が2人おしゃべりしながら歩いて来た。


一見してすぐ日本人旅行者とわかった。


二人とも誰が見ても美人であり、また可愛いい、まだ20代の若い女性だった。


6人の屈強な男どもが物陰から2人の美女の前にぬうーっと現れた。


2人の美女を見た時から、発情した獣の目をしている。


こんな輩かあちらこちらの夜の暗がりの中、獲物を求めて潜んでいるのだ。


既に男の股間は巨大な男根が勃起してテントを張っていた。


もう 獣のような息ずかいをしている。


マイク・・・「よう、姉ちゃん、俺達といいことしようぜ」


ジョージ・・・「マイ・プリティーガール」


オーエン・・・「マイ・スイートハニー」


ジョン・・・「一緒に遊ぼうぜ」


口々に猫なで声で言い、近寄って来た。


今にも飛びかかろうとする欲情を必死に抑えているため、猫なで声も震えている。


男共の欲情にかられた、ねちっこくいやらしい目が美女達の足の爪先から舐めるように上って行った。


美女2人は、しゃあしゃあとした顔で、何の恐怖心もいだいていない顔だ。


魅惑的な瞳で、獣と化した男共を見据えている。


梨華・・・「おにいさんたち、ざぁーんねんですけど遊んであげる暇ないのよねー」


梨華は流暢な英語で言う。


一瞬男達は唖然とし、次に怒りで額の血管が浮き出た。


マイク・・・「このあま」


マイケル・・・「もう容赦はしねえ」


サム・・・「俺の一物を後ろからぶち込んでやる!!」


ジョージ・・・「俺は前からやらせてくれ」


オーエン・・・「三人で女一人だ」


ジョン・・・「いたぶってかわいがってやるぜ」


マイク・・・「速いもん勝ちだ!!」


男共が襲いかかろうとした。


絵里・・・ 「あなたたちの様なゴキブリ野郎を駆逐するのは、世のため人のため」


絵里・・・「地獄に落ちろ」


絵里・・・「アダブクラエッサイム」


次女の絵里は、おのれの全身のオーラを最高潮に高め、 黒魔術の逆五芒星を手早く描いた。


絵里・・・「喚起」


絵里・・・「出でよ魔獣ブラックパンサー」


「ボムッ」という音と共に絵里の足元に2メートル近い体長の黒豹が現れた。


思いもしなかった黒豹の出現に獣と化した男共の足が止まる。


梨華・・・「私たちに会ったのが、あなたたちの不運」


梨華・・・「おのれの不運を恨みなさい」


梨華・・・ 「アダブクラエッサイム」


梨華・・・「喚起」


梨華・・・「出でよ魔獣タイガー」


「ボム」 暗黒の地の底から魔女姉妹の長女梨華に喚起された魔獣の虎が現れた。


全身黒の剛毛に白の縦縞の入った虎だった。


美女姉妹の顔が変わった。


蒼白い額には縦皺が寄り、血管が浮き出る。


「ウゥゥゥーッ」と地鳴りのようなうなり声が鳴り響く。


男共は石のように足が動かなくなった。



二.魔獣



リーダー格の大男の鈍っていた頭の回転が戻り、胸から35口径のピストルを抜こうとしたその瞬間、「ガゥーッ」と唸った瞬間、顔を食いちぎられて男の顔は半分無く、片目は顔から飛び出している。


マイク・・・「ぎぇー」


悲鳴と共にブシューと血しぶきが飛び、 その大男は蝋人形のように倒れびくびくと痙攣した。


残った男共は我に帰り、「うわーっ」と悲鳴を上げ、ちりじりに逃げようとする。


だが既に遅く、2匹の魔獣にそれぞれ顔や首、胴体を食いちぎられ、目の玉は飛び出し、首の骨は折れ、内臓はばら撒かれ、一瞬で全ては終わった。


ジョージ ・・・「ゴブゴブッ」「グフッ」「ゴボッ、グフッ」


血流が喉に詰まる音が聞こえる。 


6体の肉塊がそこそこにころがっていた。


絵里・・・ 「今回も手ごたえの無い相手ね」


絵里・・・「いい子ね、 ブラック・パンサー」


絵里はブラック・パンサーの喉をなでてやった。


ブラックパンサーは、嬉しそうに絵里の足元に座っている


梨華・・・「グッドジョブよ私のタイガー」


梨華は頭をなでなでしている。


絵里・・・「アブダタブエッサイム」


絵里・・・「帰れ、 魔獣ブラック・パンサー!!」


梨華・・・「アブダエッサイム」


梨華・・・「帰れ、 魔獣タイガー!!」


黒豹と虎はスッと姿を消した。


梨華・・・「どっと疲れるねー!!これをやると」


梨華・・・「なんだか、つまんないね」


絵里・・・「でも、これも訓練よ」


梨華・・・「ええ、私たちの能力を錆付かせないためのね」


絵里・・・「じゃあ、これから何処へ行こうかしら」


パチパチパチと横の暗闇から拍手が起こる。


絵里・・・「誰!!」


暗闇からぬぅっと徳郎が現れた。


徳郎・・・「あいかわらずの黒魔術だね」


徳郎・・・「まだ腕は落ちていないようだね」


徳郎・・・「元気にしてたかい」


絵里・・・「まあ!!こぶさたしております」


絵里・・・「徳郎おじさん!!こんな所で何をなさったてるんですか?!」


絵里・・・「みなさまお変わりございませんか」


徳郎・・・「ああ。みんな変わりないと言いたいところなんだが、そうでもないんだ」


徳郎・・・「ちょっと君たちの力を借りたくてね」


梨華・・・「それでこんなところまで私達を探してきたの」


梨華・・・「なんか大変そうね」


絵里・・・「徳郎おじさんのお願いとあらば聞かないでも無いんだけどなぁー」


絵里・・・「でも条件があるわ」


徳郎・・・「オーッケー、オーッケー」


徳郎・・・「お望みのお食事に行きますか、美味い所知ってるよ」


徳郎は美女姉妹を車に乗せ、レストランヘと車を走らせた。


魔女姉妹は、なつみがエイリアンと死闘を繰り広げている事をまだ知らないのだ。



【 続く 】















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【 続き 】




三.目的




高倉、大橋、甲斐、 吉良、 そして鬼三郎と智恵が、鬼三郎が攻撃を加えた場所へと慎重に近ずいて行った。


草木が少しえぐれていて、周りの木々が粉々に割れていた。


そこにはエイリアンが3体倒れていた。


見たとたんに全員吐き気をもようした。


吉良・・・「うっ、なんだこりゃ」


大橋・・・「鳥肌が立つぜ」


着ているものがぼろぼろになっている。


見た目は悪魔としか言いようの無い姿。


顔のひたいには短い角が生えていて、目は大きく、また、釣り上がって青い毛細血管がびっしり浮き出ていた。


背にはがっしりとした黒い羽の様なもの生えていた。


耳は立てに長く口は耳近くまで裂けているとしか言いようの無いほど大きく、牙が2本出ていた。


身体全体は黒い剛毛で覆われていて、がっしりした腕、長く太い指から鋭く長い爪の様なものが。


身長は約2メートル位。


ぼろぼろに裂けたやつらの戦闘服らしき裂け目からブルーの血が吹き出て、周りはブルーの血だまりになっていた。


彼らの戦闘服は分厚く頑丈に出来ていた。


吉良がベストの内側から銀色に輝くピストルを取り出した。


吉良・・・「やつらの戦闘服がどれほどのものかためしてみよう」


エイリアンが着ている戦闘服めがけて引き金を引いた。


ピカッという光とともに赤い光の線が飛んだ。


「ビシッ」いう音が一瞬戦闘服から聞こえた。


なにも変わらずこげた跡も付かなった。


吉良・・・「この銃は我研究所で開発した小型レーザーガンんだが」


吉良・・・「くそっ、歯が立たないのか」


鬼三郎・・・「私の気もブースターを使ってこの程度のダメージしか与えられなかった」


鬼三郎・・・「これは思った以上にてごわいな」


エイリアンはぴくりとも動かない。


吉良・・・「こちらの一体は死んでいますね」


吉良・・・「そちらはどうですか」


高倉・・・「こちらもだめだ」


高倉はベストの胸のポケットからデジタルカメラを取り出し、写真を数枚取る。


高倉・・・「この写真を研究所へ送信しよう」


智恵・・・「見て!!ちょっと動いたわよ」


智恵・・・「こっちは生きてるわよ!!」


みんなに緊張が走った。


鬼三郎と高倉、大橋、甲斐、 吉良は智恵の方に走った。


エイリアン・・・「グルルル」


エイリアンは声を発し、腕を動かして起き上がろうとする。


智恵・・・「ひっ」


智恵は3メートルほど後ろに飛び退く。


エイリアンはまた倒れる。


腕に付いているボタンを操作する。


エイリアンは腕を上げ鬼三郎をねらった。


裕子・・・「危ない!!」


エイリアンの周りの景色がゆらりとゆらぎ、エイリアンの腕が折れたようにかくんと地面に落ち、エイリアンの体が地面にめり込んだ。


回りの草も地面にめり込んだ。


全員声のあった方を見た。


裕子・・・「また殺気を感じて来てみたの」


なつみの指がエイリアンに向いていた。


なつみ・・・「ちょっと重すぎたかしら」


なつみの能力は、強力なサイキックと、重力を自由にコントロール出来る能力なのだ。


太古の昔から代々受け継がれてきた、 なつみのDNAに組み込まれた戦闘能力がついに覚醒したのだ。


エイリアン・・・「グル・ル・ル」


エイリアンは一度うめいて動かなくなった。


裕子・・・「気を失ったみたいね」


裕子・・・「なにも感じなくなったわ」


なつみは重力場をはずす。


エイリアンの周りがゆらりとゆらいだ。


エイリアン・・・「グルルル」


エイリアンが気が付いた。


エイリアン・・・「オマエタチハ・ナニモノダ」


全員驚いた。


甲斐・・・「おい、聞いたか!!」


甲斐・・・「こいつしゃべったぞ」


エイリアン・・・「グルルル」


エイリアン・・・「オマエタチ・ハ・ナニモノダ」


吉良・・・「確かに、おまえたちは何者だ、と言ったぞこいつ」


甲斐・・・「お前は日本語を話せるのか!!」


エイリアン・・・「ゲンゴ・ヘンカンソウチヲツカッテイルノダ」


エイリアン・・・「ズット・イゼンカラ・コノホシノセイブツヲ・シュウシュウシ、チョウサシテキタ」


甲斐・・・「何だと!!」


甲斐・・・「以前から来ていたと言うのか!!」


甲斐・・・「お前達 はなんのために地球に来たのか!!」


エイリアン・・・「コノホシヲワレワレノ・ショクミンチニスルノダ」


エイリアン・・・「オマエタチモ・ワレワレニシタガエ」


吉良・・・「じょうだんじゃない!!」


吉良・・・「お前達の植民地にはならないぞ!!」


エイリアンがしゃべるたびに、エイリアンの肉体の傷口からドクドクと青い血が流れ出た。


エイリアン・・・「グルルル」


エイリアン・・・「グルル」


エイリアン・・・「グ・ル・ル」


エイリアンの声が徐々に弱くなり、そして途切れ、死んだ。


大橋・・・「それにしても、やつら、今ごろあわてているんじゃないかな」


甲斐・・・「自分達の科学技術よりはるかに低級の科学技術しか持たない原住民に殺られたんだからな」


高倉・・・「やつらの科学技術からして、我々の位置は常にやつらに知られているだろう」


高倉・・・「今度はやつら、先遣隊がどうなったか調査隊を出して来るだろう」


高倉・・・「今度は重装備で来るだろうな」


吉良・・・「なにか、やつらに見つからない方法はないだろか」 


吉良・・・「やつらは、我々の生体エネルギーを感知する技術を持っているんだろう」


智恵・・・「そういうことなら私が出来るわ」


智恵・・・「私の魔術でそれはできるわ」


高倉・・・「そうですか、そいつはいい」


高倉・・・「このままここにいては危ない」


高倉・・・「移動しましょう」


なつみと裕子は目の前のエイリアンを見るたびに恐怖で身体が震えた。 


高倉・・・「智恵さんお願いします」


智恵・・・「オンバガラダイクオンエコラバラザイクオンバザラアラタンノウタソワカ!!」


智恵・・・「ムゥン!!」 


一瞬、周りの景色がゆらりとゆらぐ。


智恵・・・「白魔術白魔消魂森人術」


智恵・・・「全ての気配を消去し、周りの森の生体に同化するのよ」


鬼三郎・・・「よし、行こう」


高倉・・・「ここから2キロ位離れましょう」


高倉・・・「ここを監視出来る場所を探しましょう」


全員、車に乗って移動した。


車の屋根からは高性能暗視カメラが出ていて監視カメラとして360度ゆっくり回転している。


吉良は、モニターでその映像を監視している。


車は高倉が運転し、さきほどの現場を監視出来る場所に車を止めた。


吉良・・・「こんなに早く敵と遭遇するとは思わなかったな」


高倉・・・「火を起こして温かい食事を作りたいところだがもうそれは出来なくなった」


吉良・・・「みなさん、また宇宙食でがまんして下さい」


モニター横の棚のドアを開け、チューブに入った宇宙食を取り出す。


1個ずつ配り、みんな無言の内にチューブを絞って食べた。


裕子・・・「ステーキ食べたいわね」


なつみ・・・「私はアイスクリーム食べたいな」


鬼三郎・・・「そうだね」


大橋・・・「白魔術はどの位もつのですか」


鬼三郎・・・「12時間だ」


鬼三郎・・・「12時間後に我々はやつらに見つかる」


智恵・・・「続けてこの術を使う事が出来ないのよ」


智恵・・・「24時間空けないと」


鬼三郎・・・「術が解けるまでにやつらの基地を見つけたいね」


しばらく監視を続けていた吉良が叫ぶ」


吉良・・・「こっちに来るぞ」


吉良・・・「5体だ!!」


エイリアンは車のタイヤの跡をたどって来た。


高倉・・・「まずいな」


エイリアンは徐々に近ずいて来た。


エイリアンが車のほんの数メートル先まで近づいて来た。


なつみは恐怖で今にも大声で叫びそうになった。


なつみは口を両手で抑えた。


裕子の頭の中には、外にいる5体のエイリアンの意識がビンビン響いていた。


裕子は身を縮め両手で頭を抱えて震えている。


青白い光の柱がエイリアン5体を包み「ビィーン」という音と共に急に姿が消え、青白い光の柱も消えた。


高倉・・・「やつら物質転送装置で移動するんだ」


高倉・・・「吉良、やつらのエネルギーの発生源はわからないか」


吉良・・・「はっ、今しらべています」


吉良・・・「ビンゴ、やったぜ、やつらのねぐらはここだ」


吉良はレーダー画面の赤く点滅している小さな光点を指差す。


高倉・・・「吉良、よくやった」


高倉・・・「3キロ先だな」


高倉・・・「もう目と鼻の先です 」


高倉・・・「ここからは歩いて進もう」


高倉は鬼神一家に言う。


鬼三郎・・・「わかりました」


鬼三郎・・・「さっ、行くぞ」


高倉・・・「さっ、行くぞ」


全員車を降りる。


なつみも裕子も思いっきり深呼吸する。


なつみは繰り返し深呼吸した。


なつみ達は森の中に入っていった。


なつみ達が疲れたころ高倉が立ち止まった。


周りも夕暮れとなり、暗くなってる。


高倉・・・「今日はここで夜営だ」




【 続く 】








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【 続き 】




二.再び会議室



なつみ、裕子、鬼三郎、智恵、高倉、甲斐、大橋、吉良が4階の会議室に集合した。


高倉、甲斐、大橋、吉良たちは、それぞれ超小型高感度無線機のイヤホーンを片方の耳に付けていた。


所長・・・「我々の戦闘プロテクターが敵の武器に対してどれだけの効果があるのか、 皆目検討もつかんが、 しかし、何もないよりは数100倍もましだろう」


佐伯・・・「我々の調査では、敵は白神山中にひそんでしるらしいというところまで突き止めています」


佐伯・・・「現場へ行くマイクロバスを用意しています」


佐伯・・・「マイクロバスには当研究所で考えられる限りの武器と装甲を施しています」


佐伯・・・「万が一、 現地の人と接触した場合の事を考えて、都会の人間が休暇を利用してハイキングに来た風を装って下さい」


所長・・・「検討を祈る」


ハイキングを装う為に全員にそれぞれ、まちまちの普通のジャンパーが渡された。


全員ジャンパーを着てマイクロバスに乗り込んだ。


なつみも裕子も恐怖で顔がこわばっていた。


そして、うながされるままに、すごすごとマイクロバスに乗り込んだのだった。


車内はいろいろな電子機器が積まれていて狭かった。


裕子・・・「狭いわね」


運転は高倉が担当することになった。


全員無言のまま、マイクロバスは走り出した。


裕子・・・「すっごい緊張するわ」


裕子・・・「死ぬかもしれないのよね」


なつみ・・・「私怖い」


高倉・・・「我々が全力を尽くして守ります」




【第四章 捜査開始そして遭遇】




一.白神山中




車は白神山の奥深くまで入り込んだ。


幸運にも、その間、地元住民には会わずに済んだ。


日も暮れて、山中の事もあり、辺りは既に暗くなっていた。


高倉・・・「この暗がりでこれ以上進むのは危険です」


裕子は周りに注意を払った。


裕子・・・「今はなにも感じないわ」


高倉が車に装備したコンソールパネルのボタンを押した。


車の屋根からビィーンという音とともに小型カメラと共に小型パラボラアンテナが出て来た。


車の中のモニター画面に、そのカメラがとらえた映像が映し出された。


高倉・・・「高性能の暗視カメラです」


それは暗がりでも昼の映像のようにはっきり見えた。


高倉・・・「外の明るさに応じて通常の監視カメラに自動切り替え出来るすぐれものです」


高倉・・・「100倍望遠機能も付いているんですよ」


甲斐・・・「これは、高性能の暗視カメラですが、 超極細色素判別機能付きですから、敵の姿もこれで発見できますよ」


なつみ・・・「へー、すごいね」


大橋・・・「我々が交代で監視しますから、 皆さんはお休みください」


鬼三郎・・・「今日はつかれたー」


鬼三郎・・・「ひさしぶりに長時間歩いたからなー、おれは寝るぞ」


鬼三郎・・・「おやすみ」


智恵・・・「ハイハイ」


裕子・・・「おやすみなさい」


なつみ・・・「おやすみなさい」


マイクロバスは狭いが眠るのに支障がないほどのスペースは確保してあった。


なつみも裕子もすぐ眠りについた。


裕子は恐い夢を見ていた。


あの悪魔の姿をした生き物が、そっと裕子の後ろに回り込み、その毛むくじゃらの手、 その指からニュッと鋭く長い爪が現れた。


その手が、いまにも後ろから裕子につかみかからんとしている。


もう一人の裕子が斜め上からそれを見ていて、声を限りに危ない、逃げてーと叫んでいた。


しかし、声が出ない、聞こえない。


その悪夢にうなされて、 裕子はハッと起きた。


智恵も気配に気付いて起きた。


吉良・・・「どうかしましたか」


驚いた様子でモニターを監視していた吉良が言う。


裕子には外部からこちらに向けられた意志を感じていた。




二.遭遇




裕子・・・「殺気だわ。 誰かこちらに近づいてくるわ」


吉良はサッと緊張し、寝ている他の仲間をそっと起こした。


裕子も鬼三郎となつみをそっと起こした。


なつみ・・・「どうしたの、姉ちゃん」


裕子・・・「シーッ」


裕子は口元に人差し指を1本立てて小さな声で言った。


裕子・・・「なにか近づいてきてるわ」


裕子・・・「感じるわ」


全員がモニターを凝視した。


屋根の上のカメラはゆっくりと360度回転している。


そのカメラがぴたりと止まった。


なつみ・・・「どうしたの、カメラが止まったわ」


吉良・・・「このカメラはサイが制御していて、何か異常を発見するとそこで止まります」


吉良がすかさずそこをズームアップした。


モニターに敵の姿が映る。


顔に角があり、背にはがっしりした羽らしきものがあった。


背筋がぞっとする、おぞましい悪魔の姿に、鬼の様な顔があった。


高倉・・・「やつらだ」


高倉・・・「1体、2体、3体いるぞ」



高倉・・・「全員ヘッドギアを付けろ」


高倉・・・「アイスコープセット」


カチッカチッカチッというアイスコープをセットする音が車内に響いた。


裕子・・・「すごい殺気よ、来るわ!!」


智恵・・・「うっ!!」


周りの景色がゆらりとゆらいだ。


と同時にピカッと光が車めがけて飛んだ。 


「ババッ」「ビシッ」「ビィーン」車が激しく揺れた。


大橋・・・「敵の攻撃だ」


しかし、なつみ達はなんのダメージも受けていなかった。


智恵の顔からみるみる血の気が引いて行った。


青ざめた顔に汗が光った。


智恵は合掌し宙をにらんだままだ。


バリアーを張ったのだった。


智恵が車の周りに能力最大のバリアーを張っているためワゴン車の周りがゆらゆらゆらめいている。


智恵・・・「白魔術の奥義、 白魔八方防陣よ」


鬼三郎がその間にすばやく車の外に出た。


鬼三郎 ・・・「カッ!!カッ!!カッ!!」 


鬼三郎は短く鋭い気合を発っした。


その瞬間、鬼三郎の気が光速となって茂みに飛んだ。


茂みがパッと明るくなった。


「ドゥン!!」という轟音とともに茂みの周りの木々も「バリン!!」と割れた。


エイリアン・・・「ギェッ!!」


裕子・・・「死んだわ」


裕子・・・「意識が感じられるのは一つだけよ」


智恵・・・「あとの二つはどうしたのかしら」


裕子・・・「さっきの場所から感じられるわ、でも弱い」


大橋・・・「たぶん、あの三体は先遣隊でしょう」


大橋・・・「やはり、この近くにやつらの基地があるということですね」


吉良・・・「たぶん、我々の動きは全てやつらには見えているんでしょうね」


吉良はボリボリ頭を掻いた。


なつみ・・・「あの光はなんだったのかな?」


なつみはぶるぶる震えながら言った。


なつみ・・・「それに、お父さんもお母さんも、こんな事が出来るなんて知らなかった」


智恵・・・「出来れば裕子にもなつみにも知られずに、 普通の生活を送れたらといつも願っていたの」


高倉・・・「最初にピカッと向こうから光ったのは、むこうはレーザー銃のようなもので撃って来たんですね」


高倉・・・「まともにあれにやられていたら我々も危なかったよ」


智恵・・・「あれは、私がこれまで体験したどんな衝撃とも違っていたわ」


智恵・・・「もう少しで私の白魔術も破られるとこだったわ」


智恵・・・「あぶなかったわよ」


智恵は疲労こんばいしていた。


大橋・・・「これで、我々でもなんとか戦えるということがわかりましたね」


鬼三郎・・・「いや、まだ油断は出来ん」


鬼三郎・・・「こちらは、向こうの動きがわからん」


鬼三郎・・・「次はやつら、どんな武器で攻撃してくるか」


智恵・・・「ひとまず危険は無くなったみたいね」


智恵はためいきをついた。


智恵・・・「あそこへ行ってみましょう」


高倉・・・「どんなやつなのか見てみましょう」


鬼三郎・・・「おまえたちはここにいなさい」


鬼三郎は裕子となつみに言った。


なつみは裕子の手を無意識のうちに握ってふるえていた。




【 続く 】














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【 続き 】




【第三章 戦闘準備】




一.特殊超心理科学ハード研究室




なつみ達は6階へ降りた。


フロアーに出ると、左手に通路があった。


そこを歩いて行くとすぐ、それぞれの名前の書かれたドアがあった。


なつみは自分の名前の書かれたドアの前に立った。


ドアはシュッという音とともに自動的に開いた。


なつみは意を決してその部屋に入った。


ドアは自動的に閉り、かすかにシューという音がした。


サイ・・・「このドアは気密ドアです」


サイ・・・「この部屋は密封されました」


小さな2畳くらいの小部屋だった。


なつみがその部屋を見渡すと、何も無く部屋の前方の壁にドアがあった。


サイ・・・「前方のドアに進んで下さい。 なつみ」


サイの声を聞いて、なつみはほっとした。


なつみがドアの前に立つと、自動的にドアはスッと開いた。


そこは、さらに小さな部屋になっており、【脱衣】と書かれた小さな金属のカゴがあった。


サイ・・・「衣服は全て脱いで、そのカゴの中にいれて下さい」


なつみは驚き、恥ずかしくてモゾモゾしていた。


なつみ・・・「えーー、 いやよー」


サイ・・・「衣服は全て脱いで、そのカゴの中にいれて下さい」


従わない限り、繰り返し言われる事を悟ったなつみは、しぶしぶ下着を残して衣服をカゴの中に入れた。


なにも起こらない。


なつみ・・・「下着も脱ぐの?」


サイ・・・「はい、全て脱いで下さい」


なつみ・・・「えー」


なつみ・・・「ほんとにー」


なつみ・・・「いやだよー」


なつみ・・・「はずかしいよー」


サイ・・・「私はサイ、誰もいません。全て脱いで下さい」


ため息をついて、なつみはしぶしぶ下着も脱いで全裸となった。


脱いだ下着ををカゴの中に入れた。


すると一瞬の閃光が走り、衣服は一瞬のうちに全て焼却された。


なつみ・・・「えーっ」


なつみは驚いた。


服が無くなり、いったいどうやって出たらいいのかと。


なつみは不安に襲われた。


よく見ると、その小さな部屋にも前面の壁にドアがあった。


サイ・・・「前面のドアに進んで下さい」


なつみは今度は意を決してドアに向かって歩きだした。


なつみがドアの前に立つとドアは自動的に開いた。


なつみはその部屋に入った。


その部屋は小さくタイル張りの部屋で排水口も付いていた。


ドアがシューという音とともに閉った。


サイ・・・「この部屋は密封されました」


なつみ・・・「戻れないの」


サイ・・・「戻る事は出来ません」


サイ・・・「前に進むだけです」


とその時、天井から蒸気が吹き出して来た。


またたくまに、 蒸気が部屋に充満した。


なつみ・・・「苦しくないけど、 少し薬の匂いがするわ」


サイ・・・「これから、 なつみの身体を消毒します」


なつみ・・・「ハイハイ、どうぞ」


なつみはやけくその態度で言った。


2,3分すると蒸気の熱でなつみの身体は少し汗ばんできた。


なつみの肢体がピンク色に染まってくると、 蒸気が止まり、次に天井から心地よいシャワー液が降ってきた。


そのシャワー液がなつみの全身を心地よく打った。


なつみ・・・「うわー、気持ちいいわ」


なつみ・・・「スッキリした気分よ」


形のいい乳房を水滴が伝って落ちた。


シャワーが数分間続いて止まった。


周りを見渡したが、体を拭くタオルがない。


なつみ・・・「タオルは」


サイ・・・「大丈夫です。 なつみ」


すぐに天井から乾燥用温風が吹き込んできた。


すぐに身体は乾いた。


なつみ・・・「今度はとうするの」


サイ・・・「ドアに進んで下さい」


なつみがドアの前に立つとシュッという音とともにドアが開いた。


なつみは次の部屋に全裸で入って行った。


部屋は少し広く、いろいろな計器や機器が部屋中の壁に埋め込まれていた。


部屋の中央に細いチューブが何本かくっついた透明な筒型のカプセルがぽつんと立っていた。


人一人入れそうな大きさだ 。


なつみ・・・「な〜にあれ」


サイ・・・「なつみ、そのカプセルに入って下さい」


もうどうにでもなれという気持ちで、なつみがふてぶてしくカプセルの前に立つと、カプセルのドアがスッと開いた。


なつみは、そのカプセルに入った。


スッと閉りシュッという音とともに密閉された。


サイ・・・「カプセルは準備完了しました」


サイ・・・「これから、超強化戦闘用プロテクターを装着します」


なつみ ・・・「え、なに、なに」


サイ・・・「これから超強化戦闘用プロテクターを装着します」


サイ・・・「両腕と両足を少し開いて下さい」


なつみは言われるとおり、両腕、両足を少し開く。


カプセルの上部と前後左右に付いているチュウブからオレンジ色のガスが吹き付けてきた。 


一瞬息を止め、恐る恐る吸ってみた。


なつみ・・・「いい香りがするわ。苦しくもないわね」


サイ・・・「このガスはプロテクターを肌に馴染ませるための一次処理用ガスです」


サイ・・・「なつみの産毛の毛穴にまで染み込むんですよ」


2,3分でそのガスは急にスッとなくなった。


すると、すぐ温風が吹き込み、身体が乾いていった。


サイ・・・「そのままの姿勢でお待ち下さい」



なつみにはビックリの連続だった。


今度は、シューという音とともに、 淡いきれいなブルーのガスが吹き込んできた。


サイ・・・「目を閉じないで普通にしていて下さい」


サイ・・・「呼吸も普通にして下さい」


なつみ・・・「うん」


なつみはツンとした刺激臭にちょっと顔をしかめた。


これも2,3分で、スッとガスが無くなった。


また、温風が吹き込み、身体を乾かした。


サイ・・・「超強化戦闘用プロテクターの装着は終わりました」


なつみ・・・「ふー」


なつみは一息ついて、自分の体をしげしげと見た。


身体の産毛の1本1本まで、 身体の全てが薄い膜で覆われていた。


なつみ・・・「何〜これ」


なつみ・・・「なんか付いてるわ」


サイ・・・「プロテクターは装着されました。


サイ・・・「その薄い皮膜がなつみを守ってくれます」


サイ・・・「それは生体的には皮膚と同じです」


サイ・・・「その薄い膜は、4000度の熱と、どんな衝撃にも耐える超強化戦闘用プロテクターです」


サイ・・・「外部から加えられるどんなエネルギーも拡散し逃がしてしまう皮膜なのです」


サイ・・・「ここの研究所で科学技術の粋を集めて、最近完成した技術です」


サイ・・・「さあ、カプセルから出て、服を着て下さい」


なつみ・・・「は〜」


カプセルのドアがスッと開いた。


なつみがそのカプセルから出ると、目の前にテーブルがあり、そこに衣服が乗っていた。


サイ・・・「その洋服は普通の洋服に見えますが、ここの研究所で開発した特別製のプロテクターです」


サイ・・・「その洋服型プロテクターで最初の熱や衝撃を拡散します」


サイ・・・「そのヘッドギアは、なつみの脳波を感知し能力を増幅するブースターです」


サイ・・・「また、そのヘッドギアに付いてる左目用眼鏡は、超微細色素判別アイスコープです」


サイ・・・「それで見る事で、敵の姿を確認する事ができます」


なつみ・・・「サイ、ありがとう」


なつみはいそいで洋服型プロテクターを装着した。


なつみ・・・「驚いたわ、このお洋服、私の身体にフィットしていて、着心地がすごく良いわ」


サイ・・「おほめいただいて嬉しいです」


一番上に着たベストには、ポケットがたくさん付いていた。


サイ・・・「右手のエレベーターで地下4階に行って下さい」


なつみ・・・「うん」




【 続く 】













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【 6回目からの続き 】






十.ふたたび会議室




既に、所長と佐伯、高倉、 吉良、大橋、甲斐が席について待っていた。


所長はコーヒーを一口グッと飲み、おもむろに言った。


所長・・・「皆さん席に着いたところで」


所長・・・「さあ始めようか、佐伯君」


佐伯・・・「はっ」


前面の大型スクリーンが輝き、佐伯の撮ってきた1件目の事件現場が映し出された。


佐伯・・・「みなさんもニュース等で知っていると思いますが、 現在、奇怪な事件が発生しています」


佐伯・・・「今、見ているのは1件目の事件現場です」


佐伯・・・「奇怪と言ったのは、この被害者を見てください」


佐伯・・・「どの遺体にもレーザーメスでスパッと切り取られたような大きな傷口です」


なつみも裕子も惨殺された死体を見るのは初めてだった。


思わず両手で顔を覆った。


佐伯・・・「これは、強力なパワーのレーザーガンのたぐいで撃たれた場合に、こういう具合になるそうです」


所長・・・「それも小型の」


所長・・・「また、行方不明者も出ている」


裕子・・・「うーー、ぞっとするわね。鳥肌が立ったわ」


前面のスクリーンに映し出されている映像を見て、なつみと顔を見合わせた。


なつみも蒼白く緊張した顔をしていた。


映像が変わった。


佐伯・・・「2件目も現場の状況は同じでした」


また映像が変わった。


佐伯・・・「3件目はこの近くです」


佐伯・・・「現場の状況はこれまでと同じです」


そこまで説明した時、祈叉が言った。


祈叉・・・「この3件の現場の映像にそれぞれなにかいるみたいね」


祈叉・・・「この映像の中では、あそこの茂みにいるように感じるわ」


みんなその指差した場所を見たがなにも見えなかった。


祈叉・・・「私にも見えないけど、あそこからなにかパワーが感じるのよ」


祈叉・・・「前の2件の映像にもそういうところがあったわね」


祈叉・・・「こちらを観察しているような感じだったわね」


佐伯は驚きを隠せない様子で、じつはと続けた。


佐伯・・・「じつは、 小型レーザーガンと言う様なSFチックな武器は、現在この地球上には無いのです」


裕子・・・「えっ」


この部屋にいる全員が、驚きの声を上げた。


鬼三郎・・・「それはどういう事ですか」


所長・・・「これは推測ですが」


佐伯・・・「地球外生命体がこの地球に、既に来ていると推測されると言う事です」


佐伯・・・「宇宙船らしきもの、 未確認飛行物体などの情報は皆無ですが」


佐伯・・・「強力なレーザーガン以外にどんな武器を持っているかは、全くわかりません」


佐伯は深いため息をついた。


佐伯・・・「この地球上の科学技術をはるかにしのぐ高度の科学技術を持っているだろうということは、容易に想像できます。」


佐伯・・・ 「武力ではこちらに勝ち目は無いでしょう」


佐伯・・・「ミサイルを撃つにも敵の位置がわからない」


佐伯・・・「たとえわかってミサイル攻撃したところでなんのダメージも与えられないかもしれない」


佐伯・・・「技術力が違いすぎるからです」


佐伯・・・「同様の事件は、わが国以外でも起きています」


佐伯・・・「極秘ではありますが、政府は非常事態宣言を発令しました」


佐伯・・・「極秘にしたのは国民のパニックを恐れたからです」


鬼三郎・・・「なるほど、それで我々鬼神一族が招集されたと言うわけか」


佐伯・・・「はい、そういう訳で政府はアグレッション・デターレントレベル3を発令したのです」


裕子・・・「アグレッション・デターレントレベル3て何ですか」


鬼三郎・・・「それは、超科学的な、超自然的な事件に極秘に対応するためのプロジェクト遂行指令なんだよ」


なつみ・・・「お父さん、知ってたの」


なつみは驚いて聞いた。


鬼三郎・・・「ああ、これは鬼神一族に代々伝えられてきた事だからね」


鬼三郎は悲しそうに言った。


鬼三郎・・・「こんな事件に巻き込まれず一生を終えれたらと願っていたんだよ」


鬼三郎・・・「おまえたちをこのような事件に駆り出さなければならなくなったとは」


佐伯の説明が続いた。


佐伯・・・「じつは、我々防衛省にも特殊科学特務部隊がありますよ」


佐伯・・・「彼女らは地下5階の特殊超心理科学研究室で、超能力強化の訓練に励んでいるところです」


佐伯・・・「あなたたち鬼神一族のレベルにはほど遠いレベルだとは思いますが」


佐伯・・・「あとは、地下6階でハード面の研究をしておりまして、今回はつい最近になって開発された超強化プロテクターがあります」


佐伯・・・「隊員4名には、鬼三郎さんと祈叉さんの指示に従って、この研究所にバリアーを張ってもらいます」


佐伯・・・「残り6名の隊員にはバリアーを破って侵入して来た敵の攻撃を防御させます」


佐伯・・・「あなたたち鬼神一族には事件現場に行ってもらいます」


佐伯・・・「そこでやつらを見つけ、 殲滅する事が、あなたたちに与えられた指令です」


佐伯・・・ 「徳郎さんには皆さんとは別行動をとってもらいます」


佐伯は一気に話した。


佐伯・・・「ふうー」


佐伯は一息ついた。


佐伯・・・「みなさん、よろしくお願いします」


佐伯が敬礼し、裕子となつみは顔を見合わせた。


祖父・・・「ちゃんと役目を果たせるかな、なつみに裕子」


おじいちゃんの声がなつみと裕子の頭の中でひびいた。


なつみと裕子は同時に祖父を見た。


鬼三郎はにこっと笑った。


祖父・・・「そう、おじいちゃんの持つ能力はテレパシーなんじゃよ」


なつみと裕子の頭の中にひびいた。


なつみと裕子は、大きく目を見開いて驚いた。


なつみ・・・「おじいちゃんも、おばあちゃんも何か能力を持っていたの?」


裕子・・・「知らなかったー」


前面のスクリーンに別の映像が映し出された。


AIのサイが優しい声で言った。


サイ・・・「画面を見てください」


サイ・・・「事件現場の映像の中で、祈叉さんの指摘した部分を微細色素分析処理ししましたら、ある影が現れました」


映し出された映像を見ると、そこにはおぼろげながらぼんやりと人の形をした影が現れた。


影は人間ではない、ぞっとする忌まわしい体型をしていた。


影は聖書に出て来る悪魔の姿に似ている。


顔には見覚えがあった、それは民話に出てくる鬼の顔に似ていた。


影は背にがっしりとした羽らしきものがある。


影の顔面の額あたりには短い角らしきものがあるように見える。 影の背丈は2メートル前後と画面に数字が出ている。


影は周りの景色に溶け込んで、じっとこちらを見ている。


吉良・・・「まるでカメレオンだな」


佐伯・・・「これはやつらの体型にに合わせた、周りの景色に溶け込める戦闘服なんだろう」


佐伯・・・「たぶんやつらの宇宙船もこのように周りの景色に完全に溶け込んでいるのだろう」


佐伯・・・「それにレーダー波を完全に吸収する物質で覆われているからレーダーにも写らない」


所長・・・「これは厄介な事になったな」


所長は苦悩で眉間に皺をよせている。


サイ・・・「こちらの超強化戦闘プロテクターの一つである頭部装着装置に超微細色素判別アイスコープを 付けました」


佐伯・・・「そうすると、景色に溶け込んでいる敵を見る事が出来ると言う事か」


高倉・・・「なんとか戦えるな」


裕子・・・「あなたたちも行くんですか」


大橋・・・「はい」


吉良・・・「あなたたちの足手まといにならないように頑張りますよ」


吉良・・・「肉弾戦になったらまかせて下さい」


裕子・・・「私達は素人よ」


所長・・・「いえ、あなた達には代々、既に戦闘DNAが組み込まれているのです」


所長・・・「身に危険が迫れば戦闘能力が覚醒しますよ」


佐伯・・・「それでは皆さん6階へ降りて、超強化戦闘プロテクターを身に着けて来て下さい」



【 続く 】














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七.会議室





前面の大スクリーンが輝き、次に建物の三次元断面図が浮かび上がった。


所長・・・「佐伯君、始めてくれ給え」


佐伯・・・「ここに表示している建物は、今我々がいるこの建物、 防衛省東北地区科学情報部特務研究所です」


いつから、いつのまにこのような建物を作ったのか、この建物の内装、 設備は現代科学の粋を集驚くべきものだった。


そして説明が始まった。


驚くべき内容だった。


佐伯・・・「まず本題に入る前にここの建物の説明をしておかなければなりません」 


佐伯・・・「この地域は地名でもわかるように、地面のすぐ下は岩盤になっています」


佐伯・・・「この建物はその岩盤を刳り貫いて、地下10階まであります」


佐伯・・・「そのため、核攻撃にも耐えうるシェルターの役目もかねています」


佐伯・・・「地下1階は駐車場、地下2階は倉庫、食料や研究資材等が厳重に保管されています」


佐伯・・・「地下3階は食堂と娯楽室、リラクゼーションルーム、 スポーツルーム等があります」


佐伯・・・「地下4階は会議室が3室と寝室が15室あります」


佐伯・・・「今日からここでお休み下さい」


佐伯・・・「地下5階は特殊超心理科学研究室があり、 主にソフト面の研究が行われています」


佐伯・・・「我が防衛省の特殊科学特務部隊の精鋭も既に昨夜到着してそこにいます」


佐伯・・・「地下6階では特殊超心理科学のハード面の研究が行われています」


佐伯・・・「地下7階は医療室ここには外科、内科その他あらゆる病気や怪我に対処出来るようになっています」


佐伯・・・「地下8階は医療研究室のフロアーです」


佐伯・・・「地下9階は無菌医療室になっています」


佐伯・・・「地下10階はこの建物の維持管理をする機材や設備があります」


佐伯・・・「空調や情報処理のためのコンピューター、通信機器等設置しています」


佐伯・・・「ここの地上の灯台の頭の部分にはパラボラアンテナが組み込まれていて、 本部との通信、軍事衛星や気象衛星、地球探査衛星、通信衛星からの電波を受信しています」


佐伯・・・「既にみなさんの声紋と網膜パターンはサイに登録済みです」


佐伯・・・「あ、サイとはコンピュータシステムの事です」


佐伯・・・「今日は夜も遅いし、お疲れでしょから、これくらいにしましょう」


佐伯・・・「なぜみなさんがここに招集されたのか、これからの行動計画等詳しいことは、 明日お話しましょう」と言って説明は終わった。


佐伯は、この子達はこれからどんな運命を辿るのだろうか。


生き残れるのだろうかと考えると憂鬱であり悲しくもあり不安でもあった。


所長・・・「解散、ゆっくりお休み下さい」


所長は席を立ち佐伯と奥へ行った。


なつみも裕子も自分が今どういう状況に居るのか、悪い夢でも見ているのか、頭の中がパンクしそうな思いで顔を見合わせた。


いったいぜんたいこれはなんなの〜!!


なつみも裕子も頭をかきむしりたい衝動にかられた。





八.朝





サイ・・・「なつみ、おはようございます」


サイ・・・「なつみ、おはようございます。朝です。 起きて下さい」


なつみは、ハッとして起き上がった。


なつみは、いつもの自分のベッドでないことに気づいた。


なつみ・・・「私はまだ眠っているのかなあ、これは夢じゃないかな、目覚めたらいつもの私の部屋じゃないかしら」


女性の優しい声がした。


なつみは寝返りをうった。


女性の優しい声がした。


なつみ・・・「だれ」


なつみ・・・「ここはどこ」


なつみは目をこすった。


サイ・・・「ここは研究所よ」


サイ・・・「昨日あなたたちはここに来たのよ」


なつみ・・・「あっ、そうか、忘れてたわ」


そして昨日の事を思い出した。


サイ・・・「私はサイよ。 なつみ、 はじめまして」


サイ・・・「ここのコンピュータ。人工知能よ」


サイ・・・「みんなは、私にサイという名前をつけたの」


なつみ・・・「そうなの」


となつみはつぶやいた。


なつみは気の無い返事をした。


サイ・・・「食事の用意が出来ていますよ。着替えて食堂へ行って下さい」


女性の優しい声で言った。


なつみ・・・「うん」


なつみは元気の無い返事をし、声に従った。


なつみ・・・「やっぱり夢じゃないんだ」


がっかりしながらつぶやいた。


なつみはいそいで着替えて顔を洗って、歯を磨いてスッピンで部屋を出た。


ちょうど 裕子も部屋を出てきたところだった。


なつみ・・・「どうしてここに連れてこられたのか、姉ちゃん知ってる?」


裕子 ・・・「さー、知らないわ」


裕子 ・・・「さあ、食堂へ行きましょう」


裕子 ・・・「お腹がすいたわ」


裕子はブスッとして言った。


寝起きは機嫌が悪いのだ。


エレベーターの前に立つと、ドアがスッと開いた。


エレベータに乗り込むとドアはスッと閉じた。


裕子・・・「3階へ」


エレベーターはウィーンというモーター音と共に、かすかに動いた。


すぐにドアが開いた。





九.食堂





食堂はエンジニアや研究者たちの食事でざわついていた。


父と母、おじいちゃん、おばあちゃん、徳郎おじさんが何事か厳しい顔で話しながら食事をしていた。


なつみ達が来た事を察すると、にこやかに言った。


鬼三郎・・・「おはよう 」


裕子・・・「おはよう」


なつみ・・・「おはよう」


なつみ・・・「お父さん、私たちはなんでここに集められたの?」


裕子・・・「私達が防衛省に集められるなんて、いったいなんなのかしら」


裕子・・・「だいたい私達、民間人に何が出来るというのかしら。 何も訓練受けてないし」


なつみ・・・「そうよ、 私達民間人よ」


智恵・・・「まあまあ、ここはセルフサービスだから、自分の好きなものを選んできてね」


鬼三郎・・・「後で説明があると思うよ」


智恵・・・「食事しましょう」


徳郎・・・「腹が減っては戦が出来ないと言うからな」


裕子となつみは、ひさしぶりに新鮮なお魚料理を食べ、幸せな気持ちになった。


食事が終わり、全員で地下4階へ戻った。




【 続く 】