オリジナル短編小説[アグレッション・デターレント]連載3回目 | jpt♂のジャンルフリーブログ

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🎉 オリジナル短編小説[アグレッション・デターレント 🎉


🎉 連載3回目 🎉


💗《 2回目からの続き 》💗













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💮オリジナル短編小説🎉



🔥ジャンル:SFアクション🔥



🚫許可無く、転載・パクリ禁止🈲





[アグレッション・デターレント]




著者:jpt♂





【 2回目からの続き 】





[第二章 指令アグレッション・デターレント] 





一.なつみのバイト先のコンビニ




なつみがお店の窓から見ていると、 黒のワゴン車から背の高い屈強な男が二名降りた。


そのまま店に入って来るようだ。


まもなく、あわただしく店長の靖子(やすこ)がなつみを呼んだ。


靖子・・・「鬼神さん」


靖子・・・「なつみさん」


靖子・・・「ちょっと」


靖子・・・「私はなにがなんだかわからないし、何も知らないけど、あなた、これからこの人たちと一 緒に防衛省に来てほしいと言うのよ」


靖子・・・「防衛省にも確認したわ」


靖子・・・「あなたのお父さんとお母さんも行っているそうよ」


なつみはなんがなんだか分からないまま、二人の大男に挟まれるかっこうでお店を出た。


いったいどうなってるの?となつみは思った。


なつみは不安ではあったが、ちょっとしたいたずら心が沸いてきた。


なつみは右の横にいる大男の太股に、ちょっとだけサイキックを飛ばしてみることにした。


なつみ・・・「ふっ」 小さく声がもれた。


と同時に右手の人差し指をちょっと弾いた 。


かすかにピチッという音がした。


甲斐三等陸佐・・・「おっ」


と言いながらよろめいた。


なつみ・・・「くすっ」


と笑ったがすぐに、なにくわぬ顔をした。


誰にも明かした事の無いなつみの秘密だ。


大橋二等陸佐 ・・・「どうした」


甲斐三等陸佐・・・「いっいや、なんでもない」


甲斐三等陸佐・・・「ちょっと太股を後ろから押された様な感じがしただけだ」


ふうと息をもらしながら首を振った。


なつみは二人の大男と共に、黒のワゴン車に乗り込んだ。


大橋と甲斐はこれから、指令アグレッション・デターレントが解除されるまで、 なつみのボディガードとして 生活をともにする事になるのだ。






二.裕子の会社






姉裕子は、同僚のゆかりと社員食堂で昼食を取っていた。


ふと、自分に会いに来るという思念を感じた。


時間とともに、その思念が徐々に強くなって来るのを感じていた。


さっきの思念がすぐ近くに感じた。


その思念の発している方向を見ると二人の男がそこにいた。


一人は太った大男で、赤いだんご鼻の男 (吉良)だ。


もう一人は端正な顔立ちの、 中肉中背の男(高倉)だった。


吉良三等陸佐 ・・・「あそこだ」


高倉二等陸佐 ・・・「ああ」


と言う声裕子の頭のなかに聞こえた。


その男達はつかつかと裕子に近づいてきた。


裕子の頭の中・・・「裕子さんですね」という思念が響く。


高倉二等陸佐・・・「裕子さんですね」


ゆかり・・・「あなたたちはなに」


ゆかり・・・「変な事すると大声出すわよ」


ゆかりは目をつりあげて言った。


裕子の頭の中に「私たちは防衛省の者です」という思念が響く。


裕子・・・「いいのよ、ゆかり」


裕子・・・「この人たちは、防衛省の人よ」


吉良三等陸佐と高倉二等陸佐は驚いて顔を見合わせた。


裕子が誰にも言わずに隠し持っている特殊能力は、対象相手の心を読むことが出来、また、 周りから自分に向かって来る思念や、意識を感じ取ることが出来るのである。


高倉二等陸佐 ・・・「私たちは防衛省の者です」


吉良三等陸佐と高倉二等陸佐は背広の内ポケットから身分証明書を取り出し裕子に見せた。


高倉二等陸佐・・・「私達と一緒に防衛省までご同行願いたいのです」


裕子・・・「ゆかりごめんね。私、この人たちと一緒に防衛省に行ってくるわ」


裕子・・・「私に用事があるみたいだから」


裕子は吉良三等陸佐は好きになれなかったが、この高倉二等陸佐には一目みた時から好感を持った。


裕子は面食いだっのだ。


二人は裕子のボデーガードである。






三.黒いワゴン車内






黒いワゴン車は都内を抜けて一路東北のある地点をめざしていた。


なつみ・・・「どこへ行くんですか」


なつみ・・・「こっちに防衛省はあるんですか」


大橋・・・「はい、私達は防衛省特殊科学特務部隊に所属しています」


大橋・・・「これから、なつみさんを、防衛省東北地区科学情報部特務研究所へお連れします」


大橋・・・「自己紹介させて下さい、私は大橋、そしてそちらに居るのが甲斐三等陸佐です」


甲斐・・・「甲斐です、よろしく」


大橋・・・「あなたのボディガードを命じられたのです」


大橋・・・「これからは一緒に行動させてもらいます」


甲斐・・・「目的地は、なつみさんの知っている場所ですよ」


甲斐はにやりと笑う。


大橋・・・「到着は夜になりますから眠かったら眠ってていいですよ」


なつみは、うとうとしていた。


なつみは長時間、車にゆられ、かなりの疲労感があった。


そもそもなつみは車が嫌いだった。


大橋も甲斐も疲労とは無縁の顔をしていた。


甲斐・・・「なつみさん、もうすぐ着きますよ」





【 続く 】