基軸通貨戦争は、米英と被制裁国との戦いであり産油国との戦いでもある。 | 木下顕伸の日本・中東・世界情勢の解説

木下顕伸の日本・中東・世界情勢の解説

中東情勢を理解すると世界がわかる!日本人は中東問題に無関心だが石油の輸入依存は周知。中東問題、欧米・ロシア・アジアとの関係は、理解不能でも石油利権の考察で、複雑な関係は理解できる。そして、世界から見た日本のあり方も見えてくる。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231006/k10014217131000.html

NHKによると

5日のニューヨーク原油市場では、アメリカのガソリンの在庫が増加したことを受けて原油の需要が落ち込むとの見方が出たことなどから、国際的な原油の先物価格がおよそ1か月ぶりに一時、1バレル=82ドル台まで下落しました。


アメリカのエネルギー情報局が4日、ガソリンの在庫が増加したと発表し原油の需要が落ち込むとの見方が出た。

アメリカの長期金利の上昇を受けて外国為替市場でドルの値上がりが続き、アメリカ国外の買い手にとって、ドルで購入する原油が割高になっていることも需要が落ち込むとの見方につながっている


市場関係者は「先週まで続いていた原油価格の上昇傾向が下落に転じたことを受けて、下落がどこまで続くのか見極めたいという投資家が多い」と話しています。


原油価格の相場は、減産にも関わらず、下落

①あくまでも先物取引の価格。実質売買ではない。

②原油取引は、基軸通貨ドル建てである。つまり、ドルを保有していなければ売買出来ない。

③BRICSは、新たなデジタル通貨構想がある。OPECブラスワンは、国際石油資本との決別には、国際金融資本との決別も必要になる。

④中東産油国は、ドル建て回避措置を打ち立ている。単純に為替レートによる差損と価格操作を嫌ってもあるだろう。

⑤ロシアは、経済制裁を受けている。被経済制裁国同盟は、金本位制による直接取引を行うかもしれない。

⑥被制裁の金の保有高が今後の石油取引に影響するかもしれない。