イランと米国の戦いを検証する | 木下顕伸の日本・中東・世界情勢の解説

木下顕伸の日本・中東・世界情勢の解説

中東情勢を理解すると世界がわかる!日本人は中東問題に無関心だが石油の輸入依存は周知。中東問題、欧米・ロシア・アジアとの関係は、理解不能でも石油利権の考察で、複雑な関係は理解できる。そして、世界から見た日本のあり方も見えてくる。

何故、年明け早々、米国は、スレイマニ司令官を殺害しなければならないのか?

まず、革命防衛隊とは何かを知らなはければならない。

の1、革命防衛隊とは、国軍とは違い、ハメネイ氏直属のシーア派の軍隊でありイランの精鋭部隊である。

中国の共産党軍も同じである。中国の軍隊は,中国共産党の直属軍隊である。

スレイマニ司令官は、コッズ部隊(革命防衛隊の中の特殊部隊である)の最高司令長官であり、ハメネイ氏に次ぐ権力者であり、イラン国軍よりも地位は高い。

2、コッズはアララビア語で、意味は、Jerusalem=エルサレム、つまり、ユダヤ教、キリスト教、イスラーム教ではスンニ派、シーア派の聖地の意味である。つまり、聖なる部隊の意味を持つ。

3、パレスチナでの勢力は、ハマス=シーア派の勢力がイスラエル政府と戦っている。その支援は、イランであり、軍事的支援はイランのコッズ部隊である。

4、レバノンでは、シーア派のヒズボラが有力の私兵組織である。

トランプ大統領は、選挙を控えてユダヤ人の支援が必要となる。支援を受けるためには、その脅威を取り払わなければならない。

5、その脅威とは、イラン、レバノン、シリア、における革命防衛隊の支援を受けた私兵組織である。

トランプ大統領は、革命防衛隊のトップを殺害し、統率力を削ぐ必要があった。

 

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