オリンパスX事業部長からのEメールです。これは、平成19年4月12日(提訴の平成20年2月18日より約1年前)、被告X事業部長に、私の直属の上司であった被告S国内販売部長の度重なる、重要顧客敷地内での、やりすぎの引抜きリクルート活動の停止を求めた直後に、同事業部長から送信されたEメールです。

アメリカへの顧客との海外出張(平成19年4月13成田発早朝の便)の前日(4月12日)に、いきなり、「バーのカラオケ」に誘われた夜の状況が、X事業部長Eメールの冒頭に書かれています。被告X事業部長が、「失礼な酔っ払い発言を繰り返す某氏」と指している人は、オリンパスデジタルカメラ事業にとって、とてもお世話になっている、私もデジタルカメラ部門在籍中は大変お世話になった、重要なオリンパスオピニオンリーダー的存在であったVIPプロカメラマンであり、たまたま、バーにオリンパスデジタルカメラ開発部門の部課長がお連れした方だったのです。

それにしても、出張前日の夜に出向いたにも関わらず、顧客との海外出張中にこのようなEメールを送りつけてくること自体、非常識だと思います。

$公益通報者が守られる社会を!ネットワーク (koueki_tuuhousha_net@yahoo.co.jp)-XからのEメール

今でも覚えていますが、このEメールは、アメリカ出張中のペンシルバニアのホテルで見て、「ゾ~と」震え上がりました。事業部長レベルの方とは思えない文言、特に、「原告の仕事は被告S部長のやりたいことが実現できるように力を貸すこと」との文言には、さすがに、いちサラリーマンとして背筋が寒くなりました。要は、「いいも悪いも関係ない」、「直属の上司被告S部長がやりたいこと(すなわち、重要顧客鉄鋼会社からの、秘密情報を知る現職正社員の、芋づる式引抜き行為への加担)」が実現できるように力を貸すのが部下(濱田)の仕事である、と、まるで、どす黒い組織舞台のドラマにでてくるような命令のように感じました。

顧客様同行のもと、ニューヨーク、ペンシルバニア、そしてボストンへの緊張感ある出張の最中に届いた、信じられないEメールでした。私は、S部長が行っている、過激な取引中の顧客からの引抜きのことで、X事業部長が困ることになってはいけない、なんとか停止を求めたい一心での、X事業部長への通報でした。

まさか、X事業部長が首謀者だと知らず、X事業部長のことを案じてまで、停止を求めた自分がかわいそうになりました。それから、1ヶ月半後、止む無く、コンプライアンスヘルプライン内部通報制度を利用せざるを得なくなったのでした。そして、「オリパス内部通報事件」が、本格的に始まり、社会問題化にまで発展していったのです。

このEメールも、甲号証として、証拠提出済です。この被告X事業部長、人事部長への通報者氏名等のコンプライアンス室長からの無断漏洩、そして直後、被告X事業部長から、第1配転命令が下されて、閑職に飛ばされてしまいました。そして、予定されていたとしか考えられない、同事業部長の直属の複数の部長からの、過激すぎる陰湿なパワーハラスメントが始まったのです。