間(マ)?
「本数を減らしたいんだよ、本数を。」
いつもの喫茶店の檻の中。
「2日に3箱ぐらいでしょ・・・?じゃ、3日に2箱にしたら?」
「そうそう、そうしようと思って」
「それなら明日からでも出来るじゃん。 何時に起きる?」
「エッ?6時半ぐらいか?」
「朝おきて家出るまでに何本?3本?家から駅までは吸わないよね?」
「途中タバコ専門店の前の喫煙所で1本かな」
「駅から会社までは?」
「会社つくまで参道のわきに喫煙所2箇所あるでしょ。どっちかで1本かな」
「5本か。じゃ午前中5本としよう。昼食ってここで何本?」
「3本だな」
「午後は外回り多いけど、実際タバコ吸える場所そうはないでしょ?」
「問題は車だよ。車ん中灰だらけ。この前女の子一緒のとき、“帰り私、電車にするから”って言われたよ」
「行きに2本、帰りに2本ってとこか?」
「ここまでで何本?12本か13本?退社後は?」
「会社から駅までで1本か?何も無ければだけど?でも結構ドトール入るかな?」
「そこで何本?」
「3本か?」
「駅から家までは?」
「そだな・・・1本か?朝のタバコ屋の前で」
「帰ってからは?」
「着いて1本、ビールで2本、風呂入って1本、テレビ見ながら3本か?ねる前に1本ネ」
「飲み会がなかったら2日に3箱か?」
「そんなこといちいちメモすんなよ」
「あのさ、これはお前さんの喫煙カルテね。このカルテきちっと清書してあげっから、玄関のドアの内側に貼っておいたら」
「毎朝見ろって? そこまでやんなら処方箋も書いてくれよ?」
「アホか、それは自分で考えろヨ」
人の毎日の行動はほぼ一定している。特にサラリーマンの場合は。
その合間、あいまにタバコが割り込んでくる。
「間」だ、間をとっているのだ。その人のリズムを演出してくれている。
だから厄介なのだ。
間が取れなくなると、当然リズムが崩れる。
と、それがストレスになる。
それを知ってるからなかなか断ち切れない。怖くて!?
・・・・・・・白鳳無念!(ノ◇≦。)