- ダライ・ラマに恋して/たかの てるこ
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たかのてるこさんの「ダライラマに恋して」を読んだ。- たかのさんはチベット→ラダック→ダラムサラと辿られたが、私はまったく逆の順番だった。
しかもたかのさんが訪れたのとは10年の開きがある。しかしラダックの様子はそんなにかわってなさそうだ。
この本でたかのさんが体験されたことや感じられたこととほぼ同じことを私も体験した。転生した少女には会わなかったけど。でもそれより何より決定的に違うのはやはり私は言葉があまり出来ない分、突っ込んだコミュニケーションができなかったことだが、この本のおかげであの時、彼らはこんな風に考えてなのかと思ったりする。
特にインドやチベット文化圏でよくとカルマという言葉を地元の人たちは使う。この本を読んで改めて彼らのカルマに対する考え方を認識することができた。
こんなことがあった。ネパールでトレッキングに行った時のことだ。入山しようとした時、ネパール人の青年がやってきてガイドを雇えという。いらないと言ってもついてきて山賊が出るからガイドが必要だという。本当に心配してくれてるのか、それとも自分を雇ってほしくて言ってるのかわからない。でも必要ないと思ったのでその申し出を断わった。しかし彼はひつこくついてくる。その時私は彼にこう言った「山賊に襲われたってかまわないんだ。それで死んでもかまわない。もしそうなったらそれは僕のカルマだ」すると彼は突然ガイドをすすめるのを止め「そうか君はブッディストなんだね。わかった、じゃ気をつけて」と言って去って行った。