有松は、戦災にあった名古屋で希少な歴史的建築が残る地区です。
重伝建地区(重要伝統的建造物群保存地区)に指定されています。
江戸時代初期の1608年に、東海道の鳴海宿と池鯉鮒(ちりゅう)宿の間に尾張藩によって開かれた町。
東海道を往来する旅人の土産物として絞り染め(有松絞り)が考案され、以降、江戸時代には有松絞りとともにまちは発展したそうです。
また和装産業の衰退に伴い、
有松の町に賑わいがなくなりました。
しかし、市街地中心部から外れていたことが幸いでした。
開発されなかったことで、結果として歴史的建物が残り、豪壮な絞商の伝統的な建物が残り、繁栄した江戸時代の様子を今に伝えてくれています。
町並みの横には高速道路が通り、都会の重伝建とも言えます。
現在に高速道路が建設されているなら、このような高架ではなく地下化されていたかもしれません。
京都などの町家とは違ったつくりです。
利便性からお店の横に蔵を置くためで、京都などと違い、間口が広い敷地ならではの建て方です。
重伝建地区の一体感をつくるために、歴史的建築以外の建物にも、のれんが出されています。
これも有松ならでは。
■竹田家住宅
徳川14代将軍の家茂公が2回来た、由緒ある民家。
■カフェ庄九郎(※)
江戸時代の民家を利活用したカフェ。
雰囲気も料理もとてもよかったです!
江戸末期築の絞り商の建物。
現在は、名古屋市が所有し、公開されています。
写真は、江戸時代に店舗として使われてたスペース。
※ カフェ庄九郎