日光東照宮に足を運びました。

2回目の訪問で、前回は陽明門が平成の大修理中で見れなく、その心残りがあっての再訪でした。


周辺の社寺と合わせて、消化できないほどのたくさんの国宝と重要文化財が残されています。

まさに世界遺産です。


■家光の思い


徳川家康を神として祀られた神社。

家康の遺言に沿いつくられた墓所として、家光の思いを十二分に感じるものです。


偉大な祖父にふさわしいものとすること、徳川家の権力や威厳を見せること、様々な意図から積み上がったのが、この絢爛豪華な建築群だったのでしょう。


23の社殿は、1年5ヶ月の工期でつくられたそうです。1日平均で1万3000人の職人さん投入され、今の費用で2000億円の工事。


時の権力者の指示で、全国から集められた棟梁、職人さんたちが体を張ってつくられたのだろうと思います。


■陽明門

お目当ての陽明門。

絢爛豪華のことばを超える意匠の建築です。

資料には、江戸時代最高峰の建築とあり、明治では赤坂迎賓館、昭和では新都庁舎につながるものでしょうか。


500以上の彫刻と鮮やかに彩色されたものには、家光の家康への思いを建築で表現するとこのようになったのだろう、と思わせるものでした。