京都東福寺。
鎌倉時代、室町時代にさかのぼる800年前からの建築が残されています。

禅宗様という当時の外来建築。
平安時代に遣唐使を廃止され、鎖国状態だった時代に中国からの外国文化が入ってきた時代です。

明治に例えると文明開花で洋風建築が入ってきたカルチャーショックに近いものかもしれません。
歴史は繰り返していることに気づくものでもあります。

■三門
非公開の国宝三門に入ることができました。
1425年に再建された、築600年の建物。

二階には仏像がずらりと並び、天井や柱梁に所狭しと絵が描かれています。
また、仏像まわりを広く見せるため、写真のように手前の柱を飛ばしています。
室町時代にデザインや技術を駆使された建築であることが分かります。


正面には将軍足利義持筆の額が残り、権力の元でつくられ、当時の職人や市民が命を張って施工したのだろうとが推測するものです。

京都を見渡せるこの高台から、様々な儀式をしてきたのでしょうか。

1978年(40年前)に大改修され、新旧の基礎石がみられ、そのいったんも伺えます。

鎌倉初期に建設された三門は焼失したため、今目の前にあるものは、室町時代の再建建築。

時代は流れて、和様文化が入った折衷様で、組物は大仏様でつくられています。(柱には、穴が開けられ貫を通されています)

 
明治大正時代に例えると、和様折衷建築でしょうか。
時代は繰り返していることに気づきます。

他にも、国宝、重要文化財の建物が残る東福寺。
三門だけで、語り尽くせないものがあります!