築地本願寺、
初めてこのお寺を見たとき、その個性の強烈さに違和感を感じました。

東本願寺、西本願寺を知るものには、これが本願寺?と思わせるものでした。

その設計者は、伊東忠太。
伊東建築の代表作のひとつです。

日本でもなく、欧米でもなく、説明にあるようなインド風でもなく、伊東建築です。

当時の住職が懇意にしていた伊東忠太に直に設計依頼したそうです。
このデザインには、本願寺関係者も含めて違和感があったものと思いますが、トップダウンだからこそ実現できたものだと思います。

違和感ある建築は、建設時には物議をしがちです。
しかし、その個性の強烈さゆえ存在感を示し、時間がたつとその地を代表する建築になっているように思います。

京都タワーでも、エッフェル塔でも、この経緯をたどり現在に至っています。
築地本願寺もその事例では、と思います。

1934年(昭和9年)竣工。
重要文化財に指定されています。

築地本願寺には、築85年はまだまだの歴史で、今後末長く歴史を刻むものと思います。