湯島聖堂、

御茶ノ水駅近くにどっしりと存在しています。
 

神社でもお寺でもなく、

孔子廟(こうしびょう)という、儒教の創始者である孔子を祀っている霊廟(霊を祀る建物)。

日本では珍しい施設です。


徳川五代将軍綱吉が儒学の振興を図るために、1690年に設立。
その後、1797年に幕府直轄学校の「昌平坂学問所」が開設されています。
教育の聖地だったところです。

施設は、関東大震災で焼失。
その後、1935年(昭和10年)に再建されたのが今の湯島聖堂。築85年になります。

(写真は、湯島聖堂HPから)

 

設計は、昭和初期の大御所建築家の伊東忠太。
大成殿は敷地外から見ても存在感があります。

 

大成殿屋上のシャチホコは鋳銅製で、江戸時代のものだそうです。


正面横には、斯文会館。

ここにも伊東忠太の世界が広がっています。
屋根は四隅に反り上がり、緊張感を醸し出します。

入り口屋根の上には、鬼頭の像。
子どもだと夢にうなされそうな怖さがあります。
 


歴史的な建築として、国の史跡に指定されており、後世に残されていく体制ができている建築です。