難局にある今こそ、時代を超えて今に至る建築に目を向けたいと思います。

上野の森にたたずむ上野東照宮。
1651年に建立され、築370年。
江戸初期の徳川の空気を伝えてくれます。

全国各地の東照宮の中でも、久能山東照宮とともに、つくりや煌びやかさで格の高さを感じます。
徳川家光が、直に建てた思いを感じ取れます。

戦災などからも運良く逃がれ、都内に数少なく残る貴重な徳川建築です。
重要文化財です。

7年前に改修されているので、東照宮らしい鮮やかな色彩がみれます。

基礎もしっかりとしていて、土台との小さな隙間に根腐れしない工夫があり、またそこにさりげないデザインがあります。
唐門は小ぶりながらも美しく、桃山様式のような柔らかい曲線の屋根です。
左甚五郎作の昇り龍、降り龍が見れることも貴重です。


上野公園内に静かにたたずみ、江戸のすがたを今に感じます。


国宝 久能山東照宮 https://ameblo.jp/jpjp-789/entry-12542670104.html