横浜の三渓園、
歴史的建築があることを聞いていましたが、
訪問して、びっくりしました!
室町時代から江戸時代にかけての寺院や徳川家にゆかりある建物が移築され、保存されています。
しかも、明治時代に開園された当時は民間施設。
一般公開は1906年で、100年を超える施設です。
重要文化財も10棟あります。
財を成した方が絵画などの美術品を収集して、開設された民間美術館はありますが、歴史的建築では珍しい、と思います。
西洋化のなか取り壊されようとした建物、
廃寺などにより朽ちた建物を引き取り、移築されたようです。
この園がなければ、
現代に残されていなかったかもしれないことを思うと、
社会財産としてとても意義深いものです。
戦時に爆撃被害を受けましたが、
横浜市の支援があり、今は公益財団法人として建物所有し、運営されているようです。
貴重な施設だと思います。
■室町時代の廃寺になった京都の三重塔。(1457年竣工・築560年、移築1914年・約100年前)
三渓園のシンボルです。
上屋は茅葺き、下屋は檜皮葺の珍しい屋根の形をしています。
■、将軍家光が京都に来る際二条城につくられた聴秋閣(1623年・築約400年、1922年移築・約100年前)
桃山建築の雰囲気があります。
■織田信長の弟がつくった茶室。(江戸時代初期)
■もともと白川郷にあって、ダム建設で水没されることから移設された民家(江戸時代後期、移築1960年・60年前)