信州飯田の宿場町「大平宿」(その2 建物の特徴(外観))大平街道の道筋に沿って、今も大平宿の家屋が建ち並んでいます。江戸時代、明治時代の建物です。 これらの家屋は「せがい造り」と呼ばれる独特のかたちをしています。建物の二階部分が大きくせり出し、往来の旅人が休憩したり雨宿りができるようにしていたそうです。また、来客を大きく包み込むような入り口まわりに、旅人をほっとさせるような感じもあります。屋根は、緩い勾配の切妻屋根が特徴です。昔ながらの板葺屋根を石で留めた「石置き屋根」の家も数多く、森林資源に恵まれた山村集落らしい風情を醸し出しています。