横須賀鎮守府(日本海軍)の司令長官舎跡です。

1913年(大正2年)竣工で、築100年を超えます。
洋館と和風建築が隣接する和洋折衷様式です。

日本遺産に指定されています。

建築主の海軍は、時の横須賀鎮守府長官がアメリカ海軍兵学校を卒業生、 長官夫人は留学していたアメリカの大学を卒業。

設計者の桜井小太郎氏は、ロンドン大学建設学科を卒業し日本人として始めて英国公認建築士の称号を得た方で、当時の軍職員。
当時の長官ご夫妻と桜井小太郎氏の3人の博識と創造力による合作によるものだったようです。

今も海上自衛隊のレセプションルームとして使われる現役施設です。

東郷平八郎さんも臨時でおられた時期があったそうです。

昭和20年までは海軍長官官舎。
しかし、戦後は昭和39年まで横須賀米軍長官の宿舎であったため、時代に合わせた改修が行われたようです。
さらに、その後の日本への引き渡し後、
平成5年には、外壁、アルミサッシ、内装など今の建材を使って大改修が行われたようです。

このため、建設当時のすがたをベースにした現代建築として、今に残されています。

軍関係の施設。
これも歴史なのだ、と思います。

■横須賀鎮守府 司令長官舎http://www.mod.go.jp/msdf/yokosuka/tadodai/gaiyou.html