引き続き、地震対策についてコメントします。
東日本大震災や熊本地震では、いろいろな建物の教訓が出ました。
■新耐震基準
⇒現行の建築基準法に基づく建物は、耐震性が強かった（建物被害は少なかった。）
⇒昭和56年以降に設計審査された建物です。
■旧耐震基準
⇒一方、それ以前の基準であった建築基準法の建物は、耐震性に劣った。
（被害にあった建物の比率が高かった）
■さらにホールやオフィスの天井が落下した。
⇒天井の耐震基準が不十分であった。
東日本大震災以降、様々な耐震関係の法令が強化され、新築建物での耐震強化が進んでいます。
天井耐震、設備固定、エレベーター、エスカレーター等々です。
新築建物では、これらの法令基準への適合が要求されます。
既存建物では、庁舎、学校、公共施設で、
民間建物では防災意識の高い企業を中心に、防災計画や防災改修が進められています。
ふだん利用する建物について、防災対応への状況を知っておくこと、大切だと思います。