以前の工事現場での話しです。

 
現場責任者の方が、ビル群の向こうにある建物をみて、
「あれは、僕がつくったビルなんだ!」と、嬉しそうに眺めておられたことがあります。
 
建物づくりには、いろいろな職種の方が関わります。
工事を発注する「建築主」を中心として、デザイン・設計をまとめる「設計者」、建物をつくりあげる「施工者」。
 
建築主も、設計者も、施工者も、それぞれが「僕がつくったんだ!」と誇らしげにしている建物があります。
現場段階ではかっとうがあっても、
完成した建物をみて、また時間がたった建物をみて、
このように思われているときは、ほんとうにいい建物ができています。
 
このような建築が、町中にたくさん溢れていけば、いいですね。
僕自身もそのように取り組みたく思っています。