熱が入り過ぎて、文字数が制限を超えてしまったので、続きはこちらで・・・

 

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1-4)コロナまん延以降の慢性的なコンテナ輸送力不足によるコストアップ

 

①慢性的な物流用コンテナ船の活動が低下したことによる物流コストの大幅な上昇。

 アメリカの作業者不足によるコンテナ船の滞留=海上運賃アップ、に加えて今回中国・上海のロックダウンにより、上海経由のコンテナ船が滞留して海上運賃の上昇に一層の

 拍車が掛かっています。

 ②石油やナフサの国際価格上昇以外に、物流が滞留したことで欧州でも原料不足が深刻化し、その結果欧州企業が高値で原料を買い漁ることで樹脂価格が高騰しているのも要因。

 ③結果として、原油価格、ナフサ価格、為替以外の原因も大きく関与して日本企業の買い付け値が大幅に上がっている

 ④更に、原油、天然ガスの価格上昇により電気などのユーティリティのコストがアップしている。

 

 等の複数の原因が原材料の輸入コスト、生産コストに影響を与え、結果的に今回のコストアップに大きく関与してしまっているのが現状です。

 

2-1)ブリスター成形用、クリアケース用のPETシートについて

 

ブリスター成形品に使用されているPET樹脂の値上げ幅と、クリアケース用に使用されているPETシートの値上げ幅は必ずしも同じではありません。

クリアケース用の国内産PETシートは、現在ほぼ三菱化学系列の会社が1社で生産しております。

 

ブリスター成形用の材料は、PETシートを押し出しながらロールに巻き取って、外装包装すれば、後はパレットにロールフィルムを積めるだけ積んで、パレットを重ねて保管、配送が可能な上、才数が小さくて済むので相対的にクリアケース用の材料よりも材料価格が安い傾向があります。

 

クリアケース用の材料価格はシート生産時に一枚ずつカットして積載し、100枚単位でマーキングテープを挿入した上で、棒積みされたシートの6面を包装紙で包んで、上下を木製パレットで挟み込んで、結束バンドを何本も止めて輸送時の傷付きを防ぐ包装をするので、手間と梱包資材費が掛かる上、傷つき防止の為にパレットの2段積みを基本的には行わないので、輸送コストも高くつくことから、成形用のロール材料よりも相対的に高い傾向があります。

 

2-2)再生シートの価格変動要因

自治体や企業が回収したPETボトルは、環境省が主幹の「容器リサイクル協会」が管理する入札システムに乗って日本全国の回収ボトルの入札によって回収ボトルの価格が決められており、今となっては再生業者は比較的安価で落札し、キャップやシュリンクフィルムとの分別、粉砕、洗浄してシートメーカーや成形加工業者に販売され、再生シート製造に利用されておりました。

 

ボトルtoボトルに取り組みが開始されるまでの間、容器リサイクル協会が管理する回収PETボトルの70%が成形シート用に再利用されていました。

 

高度に洗浄されたPETボトルの粉砕フレークやペレットは主に、成形用の材料として再生シートを製造するシートメーカーに販売され、リサイクルPETとしてバージンPETシートよりも安価に供給され、食品用を除く部品トレイや個装パッケージ、美粧パッケージ用途として、幅広く使用されておりました。

 

またPETボトルからシートを生産した方が石油から精製してシートを製造するよりも使用するエネルギーを加味したCO2の排出量を70%も減らす事が実証され、価格のみならず、低炭素時代に適した包装資材としても使用量が増えておりました。

 

 

ところが、飲料メーカーが回収PETボトルを再びPETボトルに戻す「ボトルtoボトル」に取り組んでからは、回収PETボトルの入札価格が大幅に上昇し、直近2年で回収PETボトルの落札価格は3倍にもなり、2022年8月の入札価格は2022年2月の平均落札価格よりキロ50円程度上がると言う目を覆うような状況が続いております。

 

容器リサイクル協会管理 回収PETボトル落札平均価格(荷重平均価格)については

別のブログを参照下さい。

リサイクル材の値上げの要因が増えました | ~栗阿圭祐の独り言~ (ameblo.jp)

 

 
         

 

 

2-3)中国製PET樹脂に対するアンチダンピング課税

 

更に、PETボトルの原料となるポリエステル樹脂について、2016年時点での日本国内での生産量は10%以下で、残りは価格の安い中国製の原料が主流でしたが、三井物産、三菱化学等のダンピング調査申請で、ダンピングと認定され2017年末から5年間のアンチダンピング関税(40%から54%)を中国各社製のPETレジンに対して課せられた結果、バージンPET価格が高騰し、他の東南アジアのPETレジン製造メーカーに切り替えてもバージン原料価格は20%以上値上がりし、シート価格は高騰しておりました。

 

アンチダンピング課税は昨年2021年末に三井化学から延長申請がでて、日本国としても中国包囲網を合法的に行いたいとの意向で、延長が認められアンチダンピング課税が中国製のPET原料に対して引き続き課せられることが決まりました。

 

 

2-3)PETシート高騰の要因の整理

 

A-PETシートの値上げ要因については:

①バージン原料価格がアンチダンピング関税によって値上がりしていた。さらにアンチダンピング課税期間がさらに延長されてしまったので中国製の安い原料は買えない。

②他の国から調達しようとしても、中国製の価格に遠く及ばないので原料価格がアップしていた。

③再生シートについては、回収PETボトルの落札価格が2020年初めから比べると2倍以上に上がっている為、調達価格が大幅にアップしてしまっている。

 2022年8月の入札では更に回収PETボトルの価格が上がると予想されている。

 *今回の値上げには、8月の入札価格はまだ織り込めないので、9月以降に再生PETシートが値上げされる可能性がある。

④更に原油価格が高騰し、急激な円安の影響も加わって原料価格をシート価格に反映した値上げを実施せざるを得ない。

⑤慢性的な物流用コンテナ船の活動が低下したことによる物流コストの大幅な上昇。

 アメリカの作業者不足によるコンテナ船の滞留=海上運賃アップ、に加えて今回中国・上海のロックダウンにより、上海経由のコンテナ船が滞留して海上運賃の上昇に一層の

 拍車が掛かっています。

⑥石油やナフサの国際価格上昇以外に、物流が滞留したことで欧州でも原料不足が深刻化し、その結果欧州企業が高値で原料を買い漁ることで樹脂価格が高騰しているのも要因。

 

 

 

結果として、原油価格、ナフサ価格、為替以外の原因も大きく関与して日本企業の買い付け値が大幅に上がっている

 

⑦更に、原油、天然ガスの価格上昇によりシートメーカーが使用する電気などのユーティリティのコストがアップしている。

 

上記の理由により、PETシート価格は再生シート、バージンシート共に大幅な値上げとなっております。

 

 

2-4)20224月時点でのPETシートの値上げ幅と今後の見通し:

 

1次値上げ:2021年12月~2022年2月の間に全メーカーのシート価格が8%値上げ

2次値上げ:1次値上げに上乗せして2021年5月から全メーカーのシート価格が12%値上げ

      (2021年値上げ前から累計20%の値上げ)

3次値上げ(予定):2次値上げ価格をベースに2022年8月頃に再度8~12%程度の値上げを検討中(原油と海上運賃、欧州のPETレジンの買い付け価格、ナフサの先物価格からの判断)

         再生シートについては、8月の回収PETボトルの落札価格がまた上がる様であれば、また値上げ実施せざるを得ない状況

(仮に10%UPで実施されれば2021年値上げ前から累計で33.3%の値上げ)

 

 

3-1) クリアケース用PP、ブリスター用PPシートについて

 

PPシートについては再生シートがほとんどなく、またPP樹脂の公的なリサイクルシステムが構築されておりませんので、価格変動の要因は

 

 ①原油価格

 ②ナフサ価格

 ③為替(為替だけで2022/04/25現在10%以上の変動なので結構効いてきます)

 

がメインとなります。

 

ただ、20年前は15社あったPP樹脂原料の供給元が統廃合を繰り返し、現在では3社しか残っておりません。

 

この三社が話し合って価格を決めている様なので、競争の原理が機能せずシートメーカーは否応なく原料メーカーの値上げを飲まざるを得ないので、シートメーカーの対応力の違いによって、値上げのタイミングは異なりますが、結果的に横並びの値上げになります。

 

 

3-2) ブリスター成形用、及びクリアケース用PP材料価格の値上げについて

 

2021年10月に大手のPP樹脂供給元の出光ユニテックが有無を言わせず10%の値上げを断行しました。

 

2022年3月にセキスイ成型が更に10%の値上げを実施し、

2022年5月から他のPPシートメーカーもセキスイに追随して10%値上げの書面を配布し始めております。(累計で20%の値上げ)

 

このまま原油価格が高止まりして、円安が続けば先物価格を見る限り8月にはもう一度の値上げを実施せざるを得ない、とのコメントはPETメーカーと同じです。

 

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材料価格が上がってしまっても、有難い事にご注文を頂けております。

 

でも、価格が連動していないので持ち出しになってしまいます。

 

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