「SDG’s」とか、「エコ」とかのポイントから、何故かプラスチックがもの凄く
悪者にされている気がします。
「プラスチックはエコじゃない」と言う烙印をマスコミや大手企業は印象操作を
しているの?と言う気もしない気がしないですが、先日拝聴したWebセミナーで
登壇された「福岡大学 工学部 機能構造マテリアル研究所」 の八尾滋先生は、
そのセミナーの中(メインはプラスチック素材をリサイクルする際に物性劣化
するのを防ぐ方法についての講義でした)で、非常に興味深い実験結果を発表
されておりました。
その講演の中で、それ以外にもう一つ具体的な数字で教えて頂いて今まで
判らなかった事を教えて頂いたのは、石油の使用用途の割合でした。
石油の使用量を100とした場合、 精製された物質のそれぞれが使用される割合は:
①80%がガソリン・ケロシン(=灯油、ジェット燃料、ケロシン系ロケット燃料など)
燃料として使用され、
②15%が医薬品機能材料用途として、使用され、
③残り5%が重合されてプラスチックとして使用される
とのことでした。
(上のフロー図は福岡大学・工学部・八尾滋先生の2022/07/22に行われた
第3回ICETT環境セミナで発表された「環境配慮設計に資するプラスチック
成形加工技術の高度化 ~再生プラスチックの使用拡大に向けた取り組み~」
で発表されたレジメP4を使用しております)
つまり、採掘された石油から精製された内の5%がしかプラスチック
として使用されておらず、包装容器用とになると更にその中の10%から
20%(石油全体の1%程度)と言う事になります。
残り95%は燃料として燃やされたり、薬の原料となったり、消毒用のアルコール
やシンナーもこの95%に含まれるので、石油使用量をゼロにすることは無理です
よね?
石油由来のプラスチック、特に包装資材を世界中で悪者にしていますが、
PCやTV、電化製品で使われるプラスチックはOKで、包装資材に使用される
プラスチックはNGと言うのは如何なものでしょうか?と個人的には思います。
当社でもリサイクル材料の使用、及びリサイクル素材の開発には積極的に
参加しており、PET樹脂についてはリサイクル材だけでパッケージの生産が
いつでもできる体制を整えております。
リサイクルされた材料さえ否定されるとなると、回収プラスチックの再利用先
が無くなり、結果的に燃料として燃やすしかなくなります。
当社が使用する再生PETは、市場回収されたPETボトルの再利用先として
使用されており、容器リサイクル協会が言う
「日本のリサイクル率は93%以上で世界に誇れる!」
のリサイクル材の70%以上は私達包装加工会社がパッケージの用途で使用して
おりました。
過去20年以上リサイクル材料の再利用先として頑張ってきましたが、石油製品
と言う事で、肩身の狭い思いをしております。
「エコ」に対する一部のお客様の理解として:
・「プレスチック包装を止めたらOK」
・「プレスチックの使用料を減らしたリサイクル出来なくてもOK」
(紙+PPのマプカなどはリサイクルが難しい上、袋も異種材料の多層品なので
リサイクル困難)
・「紙ならバイオ材料だからOK」(森林伐採は良いのか?)
・「エコロジー < エコノミー」
(エコロジーよりも「価格が安いエコノミー」の方が優先される)
とおっしゃいます。
「当社はリサイクル材料を・・」とお話すると、「インパクトが弱い!」、
「バイオマスや生分解とかもっと強いものはないの?」と言われますが、
材料の価格の話をすると、「高いから要らない!」と切り捨てられます。
CO2を減らしたいのか、石油使用量を減らしたいのか、価格を安くしたいのか
お客様の求められていることが、良く判らないことが多いです。
勉強不足なのかしら????
これからはしばらく、このブログ・・はほとんど見られていないので、
メルマガ等でご説明して行きます。
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