13年でも時期尚早
先日ヘイマン・レーヴェンシュタインの2012年産GGを開けて、どの程度熟成が進んでいるか確認してみたが
何となく中途半端な感じで、これだったら若いうちに飲んだ方が良かったなと、全然熟成が足りない印象だった。
ではシュロス・リーザーの方はどうなってるんだろう?酸の強かった2010ヴィンテージを開けて検証してみた。
2010年産リーザー・ニーダーベルク・ヘルデン・リースリング・トロッケン・グローセス・ゲヴェクス、瓶熟13年。
抜いたコルクに直径2mm前後の綺麗な酒石が7~8粒ポツポツ付着。
外観は少しオレンジ色がかったイエロー。これは結構進んでいるか?
香りは蜂蜜やローストナッツ、湿った木、僅かに花梨?などを感じるが
予想に反して派手なペトロールやミントなどは無く、控え目ながらも落ち着いた熟成香。
果実味はフワッと中肉で若干緩く、酸も意外に穏やかで果実味とバランスが良い。
ミネラル感は柑橘の薄皮系で、味わいの各要素の一体感と言うか纏まり感が秀逸。
オレンジなどの柑橘のマーマレード的な味わいだが決して甘くはない。
色合い的にはそこそこ熟成しているが、香りも味わいもシーファー・リースリングとしてはまだ途半ばってところ。
尤も今後このリースリングがどう変化して行くのかちょっと想像がつかないし
少なくとも過去3本開けた若い頃(2011年10月、2012年1月、同年4月)より明確に良くなっているとも言い難い。
寝かせるならもっと年月が必要なのだろう。
抜栓4日目。纏まり感が薄れたせいか若干残糖感が増して、ナッティーな味わい。
瓶底には霙のような酒石が少々。88/100
2010 Lieser Niederberg Helden Riesling trocken Grosses Gewaechs
Weingut Schloss Lieser (Lieser/Mosel)
A P Nr 2 589 314 8 11,Alc 13%vol