ビオな香味が引っ掛かる | 緑家のリースリング日記 ~Probieren geht über Studieren~

ビオな香味が引っ掛かる

久しぶりにペーター・ヤコブ・キューン醸造所のグーツヴァィンを買ってみた。

2022年産のリースリング・トロッケン「ヤコブス」...素晴らしい時とパッとしない時の振れ幅が大き過ぎて

正直言って、マスメディアが諸手を挙げて称賛するのが今ひとつ理解出来ない造り手なのだが

確かに美味い時は抜群に美味いので、時々気が向いた時に食指が動く...目下のところココはそんな存在。


 

少し黄色がかったレモンイエロー。注ぐとグラス壁に非常に細かい気泡が疎らに付着。

どことなくスパイシーでフローラル、でも垢抜けない土臭い香りで、果実感には乏しい。

ビュルクリン・ヴォルフのリースリングでも時々出くわすので、ビオディナミには付き物の香りなんだろうな。

 

肉付きの良い果実味と、当たりはマイルドだが凝縮感のある酸、

そしてともすれば酸の陰に隠れがちだが、比較的淡白なミネラル感。

若いリースリングとは思えないヒネた感じが生ウニと合うのではないかと思ったが、これは意外にダメだった。

 

 

抜栓2日目、3日目もヒネた香味がやけに引っ掛かる。85/100
(過去のヴィンテージ→2019年産2018年産2017年産2012年産2009年産

 

2022 Riesling Qualitaetswein trocken - Jacobus -

Weingut Peter Jakob Kuehn (Oestrich/Rheingau)
A P Nr 29 248 001 23,Alc 11.5%vol

 

*

おまけ。

北海道産の生ウニと、義母の作った無農薬のソラマメ。