年始は1997プリュムで
謹賀新年。
相変わらずディレイな更新ペースのブログですが、2024年も引き続き御贔屓のほどを。🙇♂️
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年末年始は宴会続きで、気付けば飲んだワインや日本酒の画像も無ければ記憶も定かではない。
もちろん落ち着いてリースリングを愉しんでいるヒマなど無く、よって3日の今日がリースリング初め。
何の因果か明日、人間ドックの検診予定が入っているので、アルコール度数控えめの優しい甘口をチョイス。
ヨハン・ヨゼフ・プリュムの1997年産ヴェーレナー・ゾンネンウーァ・リースリング・カビネット。
黄金色がかった明るいイエロー。瓶詰めから四半世紀を経たワインとはとても思えない外観。
注ぐとグラス底に細かい気泡がビッシリ付着する。
トップはスパイシーで、ほんのり湿った木や土を感じさせる控えめな熟成香。
香りの端っこに蜂蜜や桃、アプリコットなどを発見するも...ちょっと閉じ気味かな。
スワーリングすると、ペトロールや鉛筆の芯を思わせる鉱物がかった熟成香がパッと拡がる。良い香り。
上品な果実味と繊細で優しい酸。甘さは予想よりも控えめで、「辛口寄りの半辛口」なレベル。
ミントのような清涼感のあるハーブの風味が口の中に拡がるが、ミネラル感や余韻はアッサリめ。
柔らかでじんわり染み渡るような優しい味わい。美味いなぁ...プリュムは熟成させると本当に素晴らしい。
時間が経つと舌の上での酸の存在感が増すが、やっぱり余韻はアッサリしている。
この辺はカビネットらしいと言えばカビネットらしいかな。昨夏に開けた2004年産ほどのインパクトは無い。
抜栓2日目。優しい甘さで初日よりも多少甘口らしく感じられる。
綺麗な酸が柑橘感を演出していて、まさにネーブルやオレンジの味わい。初日より良い。
抜栓4日目。相変わらず癒される上品な味わいで、この日が一番甘さを感じる。89→90/100
(他のヴィンテージ→2014年産、2009年産、2007年産、2004年産)
これは買ってから我が家のセラーやワイン庫で23年間、出来るだけ動かさずに寝かせてあったボトルである。
甘口リースリングとは本来こうして愉しむべきものなのだろうが、手間暇がかかり過ぎると言うか何と言うか...
まぁ買ってそれ相応の場所に保管しておくだけの話なのだが、途中幾度となく開けてしまいたくなる誘惑に抗い
時の流れの中でどうしても避けられない嗜好の変化というものにも(飲み手が)左右されることなく
よくぞこの日を迎えられたものだと、我ながら呆れるやら感慨深いやら。いや、ちょっと大袈裟か。
1997はこの世界にハマり込むきっかけになった記念すべきグレートヴィンテージ。
恐らくこれまで優に1ケースは飲んで来たと思われるこの1997年産のカビネットも
今日の感じだとこの辺がピークかなと思わなくもない。好みもあるが、飲み頃は20~30年といったところか。
そろそろシュペートレーゼにも手を出し始めても良い頃かなと。今年はボツボツ開けて行くことにしようと思う。
1997 Wehlener Sonnenuhr Riesling Kabinett
Weingut Joh. Jos. Pruem (Wehlen/Mosel)
A P Nr 2 576 511 20 98,Alc 8.5%vol