レープホルツのレーザー剣
最近ロゼワインを口にする機会が増えているが、いかんせんドイツ物ばかり飲んでいるせいか
正直どのような味わいがロゼワインのスタンダードなのかが分からない。
もちろん使われる葡萄や造り方によって違うのだろうけど、フルーティー&ジューシーなのが主流なのか、
樽をしっかり効かせたタイプが人気なのか、或いは黒葡萄感がしっかりあって少々ヒネたタイプが多いのか。
辛口最高峰の造り手、レープホルツが造る2020年産のシュペートブルグンダー・ロゼ・トロッケンが
珍しく手に入ったので、それがどんなタイプのロゼなのか興味津々で開けてみた。
スクリューキャップ。外観はオレンジ色がかったやや淡い色調のロゼ。
熟したリンゴや洋梨の控えめな果実香に、どことなくフローラルなニュアンス。
フレッシュな酸と若干水っぽい果実味の、予想外に軽いワイン。
酸は舌の上でやや落ち着きが無い風情で、ミネラル感も希薄。
シンプルでスイスイ飲めるのは良いが、ヒネ感とか黒葡萄感なんてのがほとんど無いのがちょっと物足りない。
まぁデイリーな食事用ワインとしてはこれで充分なんだろうけど。
開栓2日目。相変わらず酸っぱいが、時折樽由来なのかナッティーなニュアンスを感じる。
開栓6日目。心なしか梅酒っぽさを感じさせる...ってビジュアルがそうさせるのかも。
実にニュートラルな味わい。84/100
因みに買ったショップの情報では
「ドイツのロゼはとてもフルーティで飲み易く、クリーミーな味わいが特徴で、特にこのスタイルの愛好者が多い。
レープホルツではシュペートブルグンダーを完熟させてから
残糖1.1g/lでアルコール度数僅か10.5%になるように早摘みし、僅かに乳酸を含んだ6.3g/lの酸により
切れ味鋭いこのグーツヴァインのロゼは、しばしばLaserschwert(レーザー剣)と呼ばれるもの」 なのだそうな。
まぁひと口にロゼと言っても千差万別、これはこれで一つの世界があるんだよね。
でもワインのスタイルにわざわざSF映画に登場するような大層な名前が付けられているなんて初めて知った。
2020 Spaetburgunder Rosé Qualitaetswein trocken
Weingut Oekonomierat Rebholz (Siebeldingen/Pfalz)
A P Nr 5 069 105 0009 21,Alc 10.5%vol