シュテファン・ミュラー | 緑家のリースリング日記 ~Probieren geht über Studieren~

シュテファン・ミュラー

自分では新規開拓してみたつもりが、実は既に日本に輸入されていて珍しくも何ともなかった...

なんて事例がここのところ続いたが、検索した範囲ではヒットしないのでこれは未だ入ってないんじゃないかな?

ザールのシュテファン・ミュラー醸造所

とりあえず試しに2018年産クレットナッヒャー・オイヒャリウスベルク・シュペートレーゼの辛口を買ってみた。

 

 

スクリューキャップ。緑色がかった明るいライムイエロー。

梨や青リンゴ系の爽やかな果実香に、仄かな鉱物感、若干ペトロールも。

スマートな果実味と切れ長でシャープな酸の、一昔前にはよくあったザール産らしい冷涼なバランス。

舌の上を刺すような酸の余韻が長い。力強く伸びる酸のお陰でミネラル感は金属的。

味わい的には酸っぱい八朔、と言ったところ。クリーンで柑橘感たっぷり。あっと言う間に空いてしまった。

86/100

 

2013年に両親から醸造所を引き継いだという現当主のシュテファン・ミュラーは3代目にあたる。

所有する葡萄畑には接木をしていない自根の古木が多いのが特徴で、総栽培面積は約10ha。

うち85%がリースリングで、残りの15%はブルグンダー系品種とのこと。

収穫は伝統的なフーダー樽もしくはステンレスタンクで、野生酵母により発酵。

このオイヒャリウスベルクという畑は、高名なシャルツホーフベルクのように

主に灰色の風化した粘板岩、石英、硬い珪岩を含む砂岩があり、冷たい風が吹いているのだそうな。

 

2018 Krettnacher Euchariusberg Riesling Spaetlese trocken

Weingut Stefan Mueller (Konz-Krettnach/Saar)

A P Nr 3 525 542 11 19,Alc 11%vol,13.50€