酸あっての青色粘板岩 | 緑家のリースリング日記 ~Probieren geht über Studieren~

酸あっての青色粘板岩

今夜はキリッと冷やしたモーゼル。

ヘイマン・レーヴェンシュタイン醸造所の2015年産リースリング「フォン・ブラウエム・シーファー」。

青色粘板岩好きにとっては、特にそそられるネーミングである。

 

 

スクリューキャップ。外観は黄色がかったレモンイエロー。アプリコット系の果実香に土の香りが加わり

スワーリングすると火打石を思わせるキナ臭い鉱物の香りが前面に出る。

アタックからもミネラリッシュなフレーヴァーが全開で、一貫して苦み走った味わいがアフターにまで持続する。

ベーシックな「シーファーテラッセン」もそうだったが酸は穏やかと言うより弱めで、果実味も中肉でやや小ぶり。

 

意外に残糖も控えめで、辛口と言って差し支えないレベル。6g前後か?(実際は4~5g/l)

酸が地味なのでどうしても重心低めな味わいに感じられてしまうのだが

確かに青色シーファーのミネラル感が前面に出た教育的な1本。ただ酸性人にはちょっと物足りないんだよなー。

 

翌日。果実味が少し肉付きを増し、酸も若干存在感を増しているが、それでも相変わらずミネラル味が突出。

夏蜜柑を薄皮ごと食べたらこんな味わいになるのだろうか。

翌々日。相変わらずミネラリッシュだがかなりバランスが良くなってきた。残糖は辛口寄りの半辛口ってところか。

85/100  (過去のヴィンテージ→2014年産2008年産

 

2015 Riesling Qualitaetswein - von blauem Schiefer -

Weingut Heymann-Loewenstein (Winningen/Mosel)

A P Nr 1 658 19 15 16,Alc 13%vol,20.50€