ややこしいぞ、ロッホ | 緑家のリースリング日記 ~Probieren geht über Studieren~

ややこしいぞ、ロッホ

5月に久しぶりに飲んだマンフレッド・ロッホさんのリースリングが実に美味かったので

今日は1つ上のキュヴェを開けてみる。ヴァインホーフ・ヘレンベルクの2015年産リースリング「クルッフ」。

因みに「Cruv」とは、ショーデナー・ヘレンベルクの南西向き・底の深い土壌の区画からのモノだそうな。

 

ところでこのロッホさんのワイン、ラインナップを見ているだけではそれが辛口なのか半辛口なのか判然としない。

と言うのも、元々ワイン名にtrockenとかhalbtrocken、若しくはfeinherbの表記が無い上に

購入したショップや醸造所HP、それからゴーミヨー誌を見ても

同じワインに関して「辛口」と書かれていたり「半辛口」とされていたり、どれが正しいのか全然分からない。

ま、とりあえずアルコール度数の高さと醸造所の情報を根拠に、この「クルッフ」は辛口だろうと判断して購入。

 

 

黒いプラスチック製のスクリューキャップ。少し緑色がかったレモンイエロー。

香りはマンゴーや熟したアプリコット、パイナップルなど南国風で少し蜂蜜のニュアンスも。

ジューシーで濃厚な果実味、半辛口的な残糖、酸は相対的にマイルドに感じられる。

でももうちょっとシャープな酸が欲しかったなぁ...それに辛口と違うやん、結構甘いやん。(#`ε´#)

 

黄桃的な味わいの終盤からピリッと刺激的な収斂感、そしてフルーティーかつミネラリッシュな余韻。

鰻の白焼との相性は可も無く不可も無し。2杯目に入るとフローラルなニュアンスが顔を覗かせる。

3杯目に入っても相変わらずマッタリとしていて、ちょっとザールらしさに欠けるような気がする。

これだったらベーシックなロッホ・リースリングの方が断然良いと思う、安いし。

 

翌日。半辛口レベルの残糖とホロ苦い、ネーブルのような味わい。

それにしてもアルコール13%でこの残糖って、いったいどれだけエクスレの高いモスト使ってるねん?って感じ。

まぁ裾モノですらアウスレーゼの格落ちだから然もありなんってこと?

3日後は甘口のカビネットの後に飲んでみた。物凄く重心の低いシーファーミネラルを実感。86/100

 

2015 Riesling Qualitaetswein - Cruv -

Weinhof Herrenberg (Schoden/Saar)

A P Nr 3 553 0500 005 16,Alc 13%vol,18.95€