雑色砂岩のエレガンス | 緑家のリースリング日記 ~Probieren geht über Studieren~

雑色砂岩のエレガンス

晩酌時のワインは年々廉価な物の比率が上がって、最近では裾モノばっかり開けているような気がするが

こんなクソ暑くて疲れている時なんかは冷えたのを気軽にグイグイやりたいし

特にこの時期はいろんな生産者の新酒をどんどん開けて行きたいところなのだが

この夏は仕入れ先に問題が生じて、気楽に開けられるボトルが手薄になっている。

最近ふと思うのよね、もう美味いグーツヴァインが何種類かあればそればっかりでも良いよなぁ...なんて。

 

そんな自分の中で「ここは外せない」と思える造り手の1つが、プファルツのレープホルツ醸造所

今夜は裾モノじゃないけどまぁ気軽に開けられるレベルの「テロワールヴァイン(Terroirwein)」。

ん?VDPにそんな格付けあったっけ?オルツヴァインとエアステラーゲの間に相当するみたいなのだが。

2015年産リースリング「フォム・ブントザントシュタイン」トロッケン。

 

 

僅かに緑がかった明るいレモンイエロー。グラス壁には気泡が疎らにポツポツと。

洋梨や熟したリンゴ、スウィーティーなどを思わせる果実香に軽い燻製感、べっ甲飴のニュアンスなど。

口当たりはスマートな果実味と伸びの良い綺麗な酸との爽やかなバランス。

しっかりと残糖の抑えられたここらしい辛口の造りで、生き生きとした酸のお蔭で

サクサクとした軽やかなミネラル味が映え、飲むに従って酸のボリュームがヒシヒシと感じられるようになる。

時折ピーチのニュアンスを感じる瞬間があるのが嬉しい。エレガント、実にエレガントである。

 

3日後。果実味が少し膨らみ酸は相変わらずシャープだが、やや両者の分離傾向が無きにしも非ず。

残糖3.6g/l、総酸量8.8g/l。86/100   (過去のヴィンテージ→2014年産

 

半年してからもう一度飲んでみたいが、仕入ルートが無くなってしまったのでまた探さなきゃならない。

うーん、面倒だなぁ...なんて言ってては美味いリースリングは飲めない。がんばろ。(`ω´)キリッ

 

2015 Riesling Qualitaetswein trocken - vom Buntsandstein -

Weingut Oekonomierat Rebholz (Siebeldingen/Pfalz)

A P Nr 5 069 105 007 16,Alc 12.5%vol,14.71€