今年はちょっと頼りない | 緑家のリースリング日記 ~Probieren geht über Studieren~

今年はちょっと頼りない

今夜はお馴染みエムリッヒ・シェーンレーバー醸造所の2014年産「ミネラル」を。
ベーシックなグーツヴァインの1つ上のこのキュヴェは
青色シーファー(粘板岩)やクヴァルツ(石英)を混じた土壌に育った葡萄から造られているのだそうな。
シェーンレーバーがその大部分を所有しているという特級畑ハーレンベルク(総面積7.7ha)からのリースリング。


僅かに緑がかった薄いレモンイエローで、予想外の薄い色に驚く。グラスに注ぐと細かい気泡が多数付着。
トップは洋梨の香りで、次いでカーボン紙を思わせるような鉱物香、スワーリングすると一瞬イオウを感じさせ
その後ろに仄かな黄桃のニュアンス。

外観通りで液質はやや軽め。細めの果実味とシャープな酸。
舌の中央にピリピリ来る、そんな刺激のある金属的な触感のミネラル味。ちょっとカテキンっぽい収斂感もある。
ミネラル味自体は平板で起伏に乏しく、イマイチ面白味が無い。重心は真ん中。
果実感に乏しくちょっと無機質な味わい。ある意味ネーミングに違わぬ味筋である。残糖6.1g/l、総酸量7.5g/l。

翌日。少し果実味が増してバランスが良くなっている。
相変わらず酸は力感豊かで、ミネラル味は重心低く土臭く変貌。それでも例年に比べるとパッとしない。
ナーエの2014年って、ひょっとしたら難しい年だったのかもしれないなぁ。84/100
(過去のヴィンテージ→2013年産2012年産2011年産2010年産2009年産2008年産

2014 Riesling Qualitaetswein trocken - Mineral -
Weingut Emrich-Schoenleber (Monzingen/Nahe)

A P Nr 7 748 066 08 15,Alc 12%vol,12.18€