シュペートブルグンダーな週末 | 緑家のリースリング日記 ~Probieren geht über Studieren~

シュペートブルグンダーな週末

梅雨明け間近の週末。
未だギックリ腰が完全には癒えていないので、雑用は程々にしておいて明るいうちに帰宅。
明日からは久しぶりの連休だし、たまにはのんびりとシュペートブルグンダーでも開けてみるか。
2011年産や2012年産ではちょっと若過ぎるだろうから、在庫の中でも古株の2009年産を色々試してみよう。

まずはフランケン、お馴染みホルスト・ザウアー醸造所の2009年産シュペートレーゼ・トロッケン。
エティケットに畑名は無いけれども、恐らく殆どがフュルステンベルクという畑からの収穫だと思われる。
昨夏に開けた時は「まぁ価格なりの内容だな」という印象だったが、同時に
もう少し寝かせた方が愉しめそうな気がしないでもなかったので、最後の1本を今まで残しておいたもの。


赤紫色がかったやや暗い色調の、それでいて透明感のあるルビー。
アメリカンチェリーや木苺などの赤系果実の香りに若干香木のニュアンス。
スワーリングするとアルコールの揮発感が増す。口当たりは小ぶりでチャーミングな果実味。
酸も程好い凝縮度で意外にバランスが良い。淡白で明瞭なミネラルの骨格感と、こなれて軽めのタンニン。
但しアフターの軽いエグ味が玉に瑕。全体に柔らかで纏まった感じがするので、少なくとも飲み頃感はある。

翌日・翌々日と、1年前に感じたような過剰な樽風味はなく、そこそこ果実の旨味も程好い酸も感じられる。
味わいにある種の明るさのようなものが欠けるのと、やはり時間とともにエグ味が増して感じられるのが難点。
それでもこれを含めた過去3本の中では今回が最も好印象。85/100

2009 Spaetburgunder Spaetlese trocken
Weingut Horst Sauer (Escherndorf/Franken)

A P Nr 4397-024-11,Alc 13.5%vol,14.00€