人知もヴィンテージには及ばず | 緑家のリースリング日記 ~Probieren geht über Studieren~

人知もヴィンテージには及ばず

今日は思いもかけず良い事があったので、お祝いも兼ねてちょっと良いリースリングを開けることに。

レープホルツ醸造所 のジーベルディンガー・イム・ゾンネンシャインGG、2011年産「ガンツホルン」。

ん?何があったって?...それは内緒。(*^.^*) たまには良い事でもないとね~。(^ε^)♪


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僅かに緑がかった輝きのある黄色。トップノーズは黄桃、アプリコット、マンゴーなどの熟した黄色い果実。

スワーリングすると更に果実香が広がり、べっ甲飴のような甘い香りと仄かにペトロールが香る。

微かに燻製っぽい香りもある。


口当たりは凝縮された果実味とミネラル。酸は背後にあるが決して不足はない。

伸びるキレのある酸ではなく、骨太で重量感のある酸。ミネラルは石っぽいが、ゴツゴツとしていて大味。

何よりも例年のようなクリーンさに欠ける点が玉に瑕。

この若さで幾ばくかのペトロール感もあるし、葡萄の健康度に問題があるのだろうか?

2011年産のSシリーズ にも散々目立った「冴えない感じ」は、残念ながらここにもしっかりと感じられる。


翌日。香りはややミルキーに変化。初日は絶えず香味に纏わり付いていた過熟感が少し薄れ

ミネラルは滑らかな質感となり収斂性を増しているが

やはり2011年はドイツ屈指の辛口の造り手にとってもあまり良いヴィンテージではなかったようだ。87/100


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う~ん、せっかくのお祭り気分に水を差す、久しぶりの「大・肩透かし」。

さすがのガンツホルンも気候条件には勝てなかったと見える。人知もヴィンテージには及ばず。

(過去のヴィンテージ→2010年産2008年産


2011 Siebeldinger im Sonnenschein Riesling trocken “Ganz Horn“ Grosses Gewaechs

Weingut Oekonomierat Rebholz (Siebeldingen/Pfalz)

A P Nr 5 069 105 019 12,Alc 12.5%vol,30.67€