シェーンレーバーの「ミネラル」
昨晩は調子に乗ってクイクイ飲んだせいで、今日は昼過ぎまで頭が痛くていわゆる二日酔い状態であった。
なんで家で飲んで二日酔いになるのか?ということはこの際置いておいて、こういう日に限って仕事が忙しい。
久しぶりにヘトヘトになって死ぬ思いで帰宅。まだまだ残暑が厳しいので、当分はしんどい日々が続きそうだ。
帰るともう22時に近くなっていたが、昨晩の残りが僅かだったので新しいボトルを開けることにした。
小難しいのは懲り懲りなので、軽めのモノを適当にセラーから引っ張り出して来たのがこれ。
ナーエのエムリッヒ・シェーンレーバー醸造所 、2010年産辛口リースリング「ミネラル」。
緑の入った明るいレモンイエロー。香りは若々しく、洋梨やアプリコット、青いバナナなど。
果実香の後から燻した香りが加わる。舌を両サイドから刺激する酸は凝縮度充分、伸びもまずまず。
果実味も中肉の体格ながら目の詰まった味わいで、決して酸に負けてはいない。
表題のミネラルは果実味や酸と一体感があり、中盤からアフターにかけて見事にそれらしい硬さを演出する。
ゴツゴツとしているでもなく平板でもなく、土臭くもなく清涼感もなく、唯々夏蜜柑の薄皮的な苦味が余韻に残る。
とにかくエネルギーに溢れた飲み口で、舌の上で新酒に相応しい爆発力を如何なく発揮。
難を言えばちょっと単調な事ぐらいで、翌日もパワフルな酒質は衰えない。
酸が少々大人しくなり果実味が前に出てミネラルが埋没し、没個性的に変化するのはご愛嬌。86/100
2008年産 も2009年産 も確か似たような味筋だったと記憶している。
安定していると言えばそうなのだが、値段を考えるとショップ価格とは言えコスパはあまり良いとは言えない。
この価格なら2010年産のモーゼルに投資した方が良いと考える。上のクラスの畑名リースリングはどうか?
2010 Riesling Qualitaetswein trocken -Mineral-
Weingut Emrich-Schoenleber (Monzingen/Nahe)
A P Nr 7 748 066 07 11,Alc 12%vol,13.50€