武蔵 | 0.0のブログ

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《艦魂年代史 ?ドキッ☆恋する乙女は大艦巨砲主義?》というのに変更しました。これによってさらに固いイメージがなくなったと思います。内容は全然軽いので、こっちの方がいいと思います。ちなみにこのフレーズは某中国三国時代をモデルにしたエロゲーですが、もちろん僕はやってません(本当です。信じてください)。今年の夏にアニメ化されるそうで、すごく楽しみです。
それともうひとつ、先日今作のユニークアクセス数が2万を突破しました。ありがとうございます。これも皆様のおかげです。
これからもがんばっていきますので、どうか応援よろしくお願いします。第八章 第二一節 弱き武蔵の心

 翌日、恒例の極上幹部会の会議に武蔵は現れなかった。
「会長の武蔵がいないのでは話にならん」
 そう言うのは極上幹部会の野党ともいうべき審理部部長の金剛。柳のようにスッと伸びた眉は今日は不機嫌そうにゆがんでいる。
「確かに、これじゃ会議にならないわよ」
 遊撃部部長の長門が困ったように言う。彼女の言うとおり、武蔵がいなくては話は進まないのだ。
 困ったように皆がため息すると、ガタリと音を立てて大和が立ち上がった。
「私、ちょっと見て来ます」
「え? じゃあ、お願いできるかしら」
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「はい」
 長門に笑顔でそう答えると、大和はすぐさま瞬間移動した。場所は一転して第三会議室から戦艦『武蔵』にある武蔵の部屋の前に出る。いきなり部屋に入らないのは一応プライバシーを考えているからだ。
 大和はドアをノックする。だが、返事はなかった。
「武蔵? いるんでしょ? もう会議が始まってるわよ」
 そう言いながら何度もノックするが、応答はない。
「あれぇ、おっかしいな。いないの? 入るわよ」
 大和はドアノブを回して驚く。部屋にはカギが掛かっていた。つまり中に武蔵がいるという事だ。
 大和は少し怒ったように語尾を強くする。
「ちょっと武蔵。いるならいるって答えなさいよ。それと、もう会議始まってるから、早く来なさい」
 だが、それでも返事は返ってこなかった。
 大和は大きくため息するとその場から消えた。次に出たのは武蔵の部屋の中だ。もうこの際プライバシーなんて言ってる暇はない。
「武蔵????」
 部屋に入った大和はその異変に気がついた。
 一見すると部屋には人影はない。だが、よく見るとベッドの布団が膨らんでいるのが見える。
 大和は近づくと、その膨らみに言葉を投げ掛ける。
「武蔵。いつまで寝てるのよ。速く準備しなさい」
 だが、武蔵からの返答はない。
「いい加減起きなさい!」
 しびれを切らした大和はその布団を勢い良く剥ぐ。が、
「む、武蔵????」
 そこにいたのは確かに武蔵だった。だが、それはいつも人を見下したような言葉を遣ってまわりに戦乱を起こすちょっぴりムカつく妹ではなく、弱々しい少女だった。
 武蔵はベッドの上でその小さな身体をより小さく丸め、小刻みに震えていた。その身体から放たれるのは怯え。どんな些細なものにも敏感に反応して恐怖する怯えだった。
「ど、どうしたの!?」
 大和はいつもと明らかに様子の違う武蔵に慌ててその肩を掴んだ。ビクッと震えるその肩はいつもより小さく見える。
「???ね、姉さん?」
 今まで伏していた武蔵は大和の温かな手にそっと振り返る。刹那、大和は息を呑む。
 いつも無表情のその整った顔は悲しみにゆがみ、目は一日中泣いていたのか赤くなり、白い雪のような頬にはとめどめなく涙が溢れ、グチャグチャになってしまっている。
 そんな妹の異例中の異例の様子に、大和は驚愕する。
「い、一体何があったの