前回の記事 でフライシュマンの信号機、Fleischmann9205は交流電源があれば導入できることがわかりました。
今回はこの信号機を自動的に切り替える装置を自作していきます。
装置はリレーを使った簡単なものでレールに一定量の電圧がかかればリレーが作動して
信号がきりかわるものです。
なお、リレーとは内部にコイルがあり、コイルに電流が流れることで
電磁石の力でスイッチが切り替わり、電流が止まれば、
バネの力で再びスイッチが元の位置に戻るというものです。
スイッチの種類によってA接点、B接点、C接点の種類がありますが、
今回使うものはC接点、DC3Vのリレーとなります。
下記が今回作成する装置の回路図です。
レールから流れてきた電流を三端子レギュレーターで3Vに降圧して、DC3Vのリレーを稼動させ、
信号機の赤/青が切り替わります。マイナス側に整流ダイオードをつけて逆の電流が流れてきた場合は、遮断してリレーが働かないようにします。
まずはレールとリードをハンダ付け。走行に影響しないように、軌道の外側にハンダ付けします。
三端子レギュレータに コンデンサー0.1μF と 電解コンデンサー47μF を直接ハンダ付け。
基盤にならべるのが正しいのでしょうが、めんどくさいので。
三端子レギュレータが発熱するので、念のため装置のケースはメタル製にしました。
リードを出すための5~6mmの穴を一箇所ドリルなどであけます。
レール、三端子レギュレータ、リレー、整流ダイオードを接続↓
この時点でレールに正しい方向に3V以上の電流を流すと、リレーがカチッカチッと音をたててきりかわるのがわかります。
三端子レギュレータは熱伝導両面テープでメタルケースに貼り付けて、上からホットボンドで補強しました。
三端子レギュレータの放熱板以外の金属端子がメタルケースに触れないように注意です。
リレーの切替端子側に信号機の赤、緑リードを接続します。
リレーの共通端子に交流電源用リードの一方と信号機の灰リードを接続します。
交流電源用リードのもう一方と信号機の黒リードを接続します。
下の図はリレーY14H-1C-3DSの具体例です。
リレーはホットボンドで固定しました。
これで内部の工作は完了です。
レールと信号機は裏にプラバンをはって、ホットボンドや両面テープをつかって、両者を固定しました。
これで完成しました。
今回使用したパーツ
・低損失三端子レギュレーター[3.3V500mA]TA48M033F(コンデンサ付)
・汎用整流用ダイオード[1000V1A]1N4007(20本入)
・【SN-UL1007AWG28-2X6】UL1007AWG28一括スズコート 1.2mm 2mx
TOMIXコントロールボックスの自作 の回路を組み合わせれば、TOMIX製腕木式信号機などでも
自動制御できるものが作れると思います。
最後に信号機 自動切換装置の動作の様子を動画で掲載します。