先日聴講したセミナーのなかで、なかなか共感できるプレゼンに出会った。仕事がら日頃から、現今のパワポ主体のセミナーやシンポ、プレゼンの仕方が惰性に堕していることが気に障る。
かといって、奇をてらわずに何か、本来の面白みを蘇らせる策は無いものか、と考えている。要はやり方でもなく、内容でもなく、主体者の熱意や思いが表われることが大事なのだ。
自らが主催するときは、人物を選ぶことと、できればパワポを使わないことを心掛けているが、なかなかむずかしい面もある。
先日のセミナー全体はいつに変らないものだったが、なかの一つがプレゼンター(SOMA)の視点にユニークさがあり、その熱意が伝わってきた。ただ、それが一つのパワポの使い方にも表われおり、確かドイツ人だといったが、話しは英語だったが、パワポの資料は日本語であった。
通訳の力量にもよるところだが、日本語の使い方はフレーズ、また書体やレイアウトなども、なかなかのものであると思った。これはその最初のページで、タイトルの右上に小さな文字のようなものが並んでいるが、それらが次々のページでフォーカスしたりしながら進んでいく。
特別な技法を使わず、極シンプルで自然でありながら、何となく注意を引いていくというような感じだ。こうしたプレゼンが欧米では使われることも多いのかもしれないが、私は今まで観たことがない。
ある海外通の日本人曰く「欧米では専ら映像(ビデオ)を組み込んだプレゼン!」などというが、「それこそ芸がない」と思うのは私一人だろうか。もちろん必要に応じて色々な手法を用いることは大事だが、根本的なところでセンスが問われているのだ。
そのセンスはどこから来るのか。私は誰にもあるものだが、それを引出すのは何かに対する情熱であり、その何かを誰よりも楽しむことだと思っている。「好きこそものの上手なれ!」。