開票直後の当確。東京初の女性都知事の誕生した。単純に投票率が59・73%と、前回選(2014年)の46・14%を13・59ポイント上回ったことと合せて、東京の新時代の到来を感じさせられた。

もちろん、現実を一気に変えることは至難であり、痛みもともなうものである。だが、慈眼寺の塩沼亮潤住職ではないが「情熱をもって鍛錬を繰り返せば、新たな悟りが見つかるであろう」。

 

不思議なタイミングで、世界各国の主要なリーダーの責務を女性が担い始めている。次期米大統領として注目されるのもヒラリー候補である。そして女性の年齢に触れるのはヤボだが、ヒラリー女史は68歳、小池女史は64歳と、もう一つの関心は年齢である。

 かの孔子は人生成長の理想として「六十にして耳順い」と説いたことは有名だが、(女性に対して失礼を許してほしいが)更年期を乗り越えて心の円熟した女性の可能性は大きいように思われる。ある意味でシニア世代によう超高齢ならぬ超成熟社会を象徴するものではないだろうか。

とくに「耳順い」ということでは日本では人気の高い「観世音菩薩」を思わせる。(名指しは控えるが)それに対し、70代の男性リーダーの迷走ぶりは「七十にして 心の欲する所に従いて矩 のり を踰えず」とはほど遠い感だ。

 

人としての成長に男性も女性もないが、ただ「性」の違いによる力の発露は違いうはずである。ともに心の円熟期を迎えることができれば似てくるところは大きいに違いないが、同時に、それぞれの特性もまた際立った役割を果していくはずである。

 

私は、そうした女性が60代から心の円熟とともにリーダーとして築きゆく社会に期待したいし、そうしたなかで男性の成長も育まれるものだと思っている。とくに若い世代の成長は、いわゆる「母の慈愛」にある。

たとえ誰に笑われうとも、そうした慈愛の溢れた社会を真剣に築いてゆこうとする情熱と鍛練のくり返しにより、必ず新時代の扉は開かれると確信する。ともあれ期待と希望を胸に、「政治を厳しく監視せよ!」との言葉を肝に再び銘じたい。

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