つれづれに想う。

歳はとるもの、とらねばならぬもの。

先週の「八重の桜」で、八重さんがこんなことを言っていた。
「これからは『ならぬものは。ならんぬのです』をひっくり返して、
 『善いものは善い』でいきたいと思います」とか、そんなセリフです。
この“ひっくり返す”というのは、非常に大切な視点だと思います。
「引いてもダメなら押してみな」とありますが、
時には、迷わずひっくり返してみるべきかもしれません。

歳をとるこも同じく、けして悪いことばかりではありません。
ひっくり返してみれば、歳をとらなければ、
できないことや、分らないことは沢山あります。
誠実に生きていれば、
きっと天は歳相応の出来事を、身の周りに配してくれるのでしょう。

いつしか焦りも消え、うしろたさも消え、無念さも消えています。
まさに目の前の現実は、正しくこの“秋”を待って迎えてくれました。
無辺の青い空と遥けし青い山河には、深い感謝の念が溶けています。
黄金に輝くたわわな稲穂は、大地に生きる人たちの心の実り。

 故郷の 山に向かいて 言うことなし 
   故郷の山は  ありがたきかな(石川啄木)

 故郷の 青き山河に 育まれ
   秋に光りぬ 黄金の稲穂と 
   
だから、ひっくり返してみて、
目の前の為すべきことを為す以外に道はなし。