人は順調な時にほど墓穴を掘る。不思議なものです。
最悪な時には人の地金といったものが出ますが、
むしろ最良の時ほど地金が出やすいものです。
なぜなら、勝ち馬に乗るとついつい油断して手元をゆるめてしまうからです。

「まさか、こんなところで~」
「ええ、こんなこと言う~」といった失言や失態などが、ポツポツと出てきます。
しかし、そこが勝ち馬に乗っている怖さで、
本人は地金が出たことに気づかないばかりか、
まわりの人たちも、苦言や注意が言えません。
いや、あえて言わないといった方がいいかもしれません。
なぜなら「早く失脚してもらった方が、俺の出番が来るというものだ」と、
内心、勝ち馬の勢いが衰えることを望んでいるからです。

ちょっと下品ですが、「目くそ、鼻くそを笑う」というのはこのことです。
まぁ、ボチボチとそんな笑劇が表われてきますよ。

「強敵を伏して始て力士を知る」といいますが、
「強敵」とは競争相手ではありません。「勝ち馬に乗る」自らの心の慢です。
これを打ち破れるかどうか、そこに真の勝利のカギがあります。

とはいえ、「勝ち馬」にも色々ありそうです。
力士はどこにいるのかな。