賛否はおき、安部首相の所信表明演説の結びには共感できる。
だが、その言葉に実感があったかは別である。
何事も、言葉だけで終わってはならないものだが、
その言葉や声に、その心が表れてしまうものである。

プロと出会うと必ず聞くことがある。
最近も、数人の芸能のプロに同じ質問をした。
弟子入りやオーディションの際の判断は瞬時にできるものか、との問いだ。
誰もが「瞬時に決まる」と答えた。
言葉もさることながら、声や眼、態度に現われるとのことである。
それこそが、プロなのであろう。

その意味で、与党であれ、野党であれ、野合の衆の意見はどうでもいいが、
プロの眼と耳には、どう映り、聞えたのだろうか。
いや、例に引かれた芦田元総理はどう聞いたのか。是非とも聞いてみたいものだ。

大事な所信表明演説の結びとなる部分に、少々手を加えてみたい。

「(日本)が直面する最大の危機は、(われわれが)日本人(としての)自信を失(いつつある)ことにあります。確かに、(日本だけに止まらず)経済(をはじめ、われわれを取り巻く)状況は深刻であり、(一朝一夕に)解決できるような簡単な問題ではありません。
 しかし、『自らの(力と可能性を信じ)、(奮闘努力し、挑戦)する』という気概を失ってしま(えば)、個人(であれ、団体であれ)、国家(であっ)も、(確かな)将来を(創り出すことは)できません。芦田元総理は、(敗戦)の焼け野原の中で、将来(を)思い悩む若者を(対)し、こう言いました。「『どうなるだろうか』と他人に問いかけるのではなく、『我々自身の手によって運命を開拓するほかに道はない』」と。
 (そこで、私はみなさんにこう)訴え(たいのであります)。何よりも(まず)自ら(が)誇りと自信を取り戻(し、自身の課題に立ち向かうではありませんか)。自らの(課題の)中で、(内に)眠る新しい力を(日々)見出しながら、(大いなる)成長(をもって、この危機を乗り越えていきましょう)。(そうしたわれわれの強い意志にこそ輝く未来はあり、その不退の覚悟でともに力を合わせていこうではありませんか)。」