包丁が切れなくなって、
なぜか「砥石で研ごう!」という思いが湧いてきた。
故郷を離れて、一度も思わなかった。
同時に映像として浮かんでくるのは、少年の頃の思い出だ。
両親が共稼ぎで、おばあちゃんに育てられたところがある。
おばあちゃん家の裏戸の脇に水場があって、
そこに砥石が置いてあった。
おばあちゃんが包丁を研ぐ姿を見て、興味を覚えたのだろう。
おばあちゃんの代わりに、包丁研ぎをするようになった。
今思えば、初めは気が気ではなかったに違いない。
研げたかどうかを確認するのに、
親指のハラで剣先を垂直方向に擦るように触れてみる。
水平方向にやれば、間違いなく指を切る。
切るといっても、指のハラの皮に少し血がにじむ程度だが、
何度かやったことを記憶している。
そのたびに、おばあちゃんが絆創膏を貼ってくれた。
ハラハラしていた筈なのに、
そんな表情や素振りを一度もみたという記憶がない。
若しかしたら、小さな魂を信頼し、
何かあっても大丈夫と、ドッシリと構えていたのかもしれない。
ただ、砥石で包丁を研ぎたいとの思いは、
そんなセンチメンタルな思い出に浸るためではない。
言葉で表すことは難しいが、
研ぎ澄まされた集中力を、もう一度感じてみたい。鍛えたい。
そんなような思いからである。
かといって、砥石を探して歩くのは面倒で、
なるべくシンプルな奴がいいと思い、アマゾンで探して注文した。
ちょっと間違ったのはサイズだ。
少し小さ過ぎたが、研ぐには問題ない。
満を持して「研ぐ!」つもりだが、
ちょっと練習のつもりでちょっと研ぎ試しをした。
思う以上に集中力を要するが、
ひと研ぎ毎に心が研がれるような錯覚を覚えた。
これはなかななやぞ!
やる時はフンドシでもしめてみるか。
なぜか「砥石で研ごう!」という思いが湧いてきた。
故郷を離れて、一度も思わなかった。
同時に映像として浮かんでくるのは、少年の頃の思い出だ。
両親が共稼ぎで、おばあちゃんに育てられたところがある。
おばあちゃん家の裏戸の脇に水場があって、
そこに砥石が置いてあった。
おばあちゃんが包丁を研ぐ姿を見て、興味を覚えたのだろう。
おばあちゃんの代わりに、包丁研ぎをするようになった。
今思えば、初めは気が気ではなかったに違いない。
研げたかどうかを確認するのに、
親指のハラで剣先を垂直方向に擦るように触れてみる。
水平方向にやれば、間違いなく指を切る。
切るといっても、指のハラの皮に少し血がにじむ程度だが、
何度かやったことを記憶している。
そのたびに、おばあちゃんが絆創膏を貼ってくれた。
ハラハラしていた筈なのに、
そんな表情や素振りを一度もみたという記憶がない。
若しかしたら、小さな魂を信頼し、
何かあっても大丈夫と、ドッシリと構えていたのかもしれない。
ただ、砥石で包丁を研ぎたいとの思いは、
そんなセンチメンタルな思い出に浸るためではない。
言葉で表すことは難しいが、
研ぎ澄まされた集中力を、もう一度感じてみたい。鍛えたい。
そんなような思いからである。
かといって、砥石を探して歩くのは面倒で、
なるべくシンプルな奴がいいと思い、アマゾンで探して注文した。
ちょっと間違ったのはサイズだ。
少し小さ過ぎたが、研ぐには問題ない。
満を持して「研ぐ!」つもりだが、
ちょっと練習のつもりでちょっと研ぎ試しをした。
思う以上に集中力を要するが、
ひと研ぎ毎に心が研がれるような錯覚を覚えた。
これはなかななやぞ!
やる時はフンドシでもしめてみるか。