鼻歌

久しぶりの日記だ。

思えば、大学4年間を寮で過ごした。
母校の東京商船大学は当時、全寮制だった。
それも、十数畳の板張りの部屋に4人での共同生活。
共同生活といえ、4年生、3年生、2年生、1年生の上下4人だ。
当然、それぞれの役割、というより身分差別がハッキリとしていた。
だから、寮生活のことを書くと切がないほど思い出が多い。
たぶん、人間形成での大きな部分を担っていると思う。

まだ入寮して間もない頃、もちろん1年生だ。
寮生活では、最も密度の濃い1年間といえる。
そんな1年間、よく2年生の先輩が歌っていたのが、
水戸黄門の主題歌「ああ、人生に涙あり」だった。
もちろん、真とも歌ってはいない。
茶化しである。

「人生 楽ばかり」と終わる。

そのためか、時折り脳裏に「ああ、人生に涙あり」が流れ
ああ、何ていい歌なんだと、しみじみ口ずさむ。
もちろん、歌詞通りの歌をである。

特に2番
「人生勇気が 必要だ くじけりゃ 誰かが先に行く
 あとから来たのに 追い越され 泣くのがいやなら さあ 歩け」
ご存知だろうか。

と同時に、もう1つの歌詞と入れ替わる。
「人生楽ありゃ 苦もあるさ くじけりゃ 誰かが骨になる
 歩いていくんだ しっかりと 死ぬのがいやなら さあ 歩け」

何だか、1番とも混ざっている。
だけど、一体誰が歌っていたのだろうか。
あの先輩か、思い出せない。
もしかしたら、自作なのかもしれない。
だが、なかなかシュールでいいと、気に入っている。

賛同の声はいただけないだろうな、きっと。