ああした天気になあれ

五月雨の 降り残してや 光堂

中尊寺にある、藤原三代の栄華を象徴する
金色堂を歌った、松尾芭蕉氏の有名な句。
いい歌ですよね。
雨にうたれ、新緑の輝きとともに
眩い光を放つ金色堂の姿が目に浮かびます。

もう新緑から深緑へ、
時は初夏から梅雨へと、足速に移りゆきます。
さて、てるてる坊主を作ったことはありますか。
簡単ですよね。
最後に適当な顔を書き上げて
窓辺に吊るして、こう言います。
「てるてる坊主、てる坊主、ああした天気にしておくれ!」
いいかげんですよね。
自前で、適当に作っておいて
吊るした上に、願をかけるわけですから。
さあ、あなたがてるてる坊主だったら
どう思うでしょう。
「まあ、しょうがねぇなあ、
 こっちも願いを叶えるふりでもしてやるか」とかね。

また、さすがに下駄を蹴り上げたことのある人は
かなり少ないかもしれません。
自前の靴を蹴り上げて、
「ああした天気になあれ!」と
明日の天気を占ったことのある人は少なくないはず。
表となれば「晴れ」、裏返れば「雨」です。
靴ならば当然、表がでる確立が高いでしょう。
さらに駄目押しで、「天気になあれ!」ときています。
占いというより、強制です。

面白いですね。
ちなみ、僕はいい言葉だと思います。
さすがに大人になってからは、
そんな無理な願いはしないでしょう。
でもね・・・。
もし、まわりに元気のない人がいたら
是非、「ああした元気になあれ!」と強制してください。
きっと、元気になりますよ。

梅雨に負けるな、紫陽花のように!