夢
やわらかい風が吹き渡っていた。
陽光がサラサラと降り注ぐ
晴れ渡る青い空の下
色とりどりの風船ととに
子ども達のにぎやかな声が
間断なく 空に弾んでいた。
そこから
少し離れたゆるやかな丘の上に
赤い風船を左手に握りしめた 一人の少女が
風に髪を揺らしながら立っていた。
彼女は、悲しい目をして
子ども達の遊びをじっと見ていた。
僕は、心で彼女に問い掛けた。
「なぜ、友達の輪に入らないの」
「・・・」
「入りたくないの」
「入ればきっと、私はあの風船を割ってしまうと思うの」
「どうして、そう思うの」
「本当の楽しみを知らないから。風船を割って、それを教えてあげたいの。
でもね、もし風船を割っても、誰もその理由を理解できないと思うの。
それでも、あそこへ入ればきっと風船を割るのと思うわ。
だから、あそこへは入れない」
彼女の心は、身の降り注ぐ陽光のように
何の違和感も、疑問もなく、
サラサラと僕の心に注がれた。
僕は、何も言わず
彼女の後ろから、
風船を握っていない、もう一方の右手を左手でスッと握り、
「僕と行こう!」と言って
彼女の見つめる子ども達の方へ歩き出した。
彼女の手は温かく、やわらかだった。
そして、少し汗ばんでいた。
僕たちは何も言わず、静かに
子ども達のにぎやかな声の中に溶けていった。
彼女は、僕が来るのをきっと待っていたのだ。
「ゆっくりと時間をかけることが必要なこともあるよ」
僕は、心で彼女にそう答えた。
風船はゆっくりと無上の青空に舞い上った。
やわらかい風が吹き渡っていた。
陽光がサラサラと降り注ぐ
晴れ渡る青い空の下
色とりどりの風船ととに
子ども達のにぎやかな声が
間断なく 空に弾んでいた。
そこから
少し離れたゆるやかな丘の上に
赤い風船を左手に握りしめた 一人の少女が
風に髪を揺らしながら立っていた。
彼女は、悲しい目をして
子ども達の遊びをじっと見ていた。
僕は、心で彼女に問い掛けた。
「なぜ、友達の輪に入らないの」
「・・・」
「入りたくないの」
「入ればきっと、私はあの風船を割ってしまうと思うの」
「どうして、そう思うの」
「本当の楽しみを知らないから。風船を割って、それを教えてあげたいの。
でもね、もし風船を割っても、誰もその理由を理解できないと思うの。
それでも、あそこへ入ればきっと風船を割るのと思うわ。
だから、あそこへは入れない」
彼女の心は、身の降り注ぐ陽光のように
何の違和感も、疑問もなく、
サラサラと僕の心に注がれた。
僕は、何も言わず
彼女の後ろから、
風船を握っていない、もう一方の右手を左手でスッと握り、
「僕と行こう!」と言って
彼女の見つめる子ども達の方へ歩き出した。
彼女の手は温かく、やわらかだった。
そして、少し汗ばんでいた。
僕たちは何も言わず、静かに
子ども達のにぎやかな声の中に溶けていった。
彼女は、僕が来るのをきっと待っていたのだ。
「ゆっくりと時間をかけることが必要なこともあるよ」
僕は、心で彼女にそう答えた。
風船はゆっくりと無上の青空に舞い上った。