マハトマ・ガンジーさん の「1本の短いエンピツ」のエピソードが有名だが、
先日、或る新聞にもう1つのエピソードが紹介されていた。
ガンジーさんが孫にした話だ。
「浜にに打ち上げられた無数のヒトデを
干上がらぬように、1ぴきずつ海に帰している男がいた。
その男は、『どうせ全部は救えないのだ』と言われ、
また1ぴき投げ込んで『このヒトデにとっては大きな違いさ」と言った」
ガンジーさんは言う。
「1人の命に触れ、その命を救うことができれば
それこそ私たちが作り出せる大きな変化なんだ」
なるほど、これが“20世紀の奇蹟”といわれた非暴力運動の心なのだ。
世情は騒然。
まるで嵐の海がうねり、あちらこちらで波立つように
小才士たちが、右往左往と騒ぎ立っている。
吉川英治さんがいうように
「波にまかせて雑魚は歌い、雑魚はおどる」
だからこそ、大切なことを見失ってはならない。
「誰が知ろう、百尺下の水の心を 深さを」
海底は常に静かに、ゆっくりと、大きく変化している。